こんにちは。ヨッピーです。
突然ですが、「渇き。」という映画が公開されるということで、なぜかチラシ配りを手伝わされることになりました。
女子高生と一緒に、セーラー服で。
「渇き。」ってCMもバンバンやってるし、街中のポスターもやたら見かけるので、なんで今さらチラシ配りなんだろうと若干思いましたが、せっかくの機会なので手伝うことにしました。お金をくれるからです。
あー気持ちいい http://t.co/4564ykPjqH
— 藤島加奈子 (@fujishimakanako) 2014年6月4日
こちらが本日6月27日公開の映画「渇き。」。
役所広司さんや妻夫木聡さん、オダギリジョーさんなど豪華俳優陣が出演しております。33歳・無職のおっさんである僕がセーラー服を着てチラシを配る必要性はまったく感じられない。
とはいいつつ、 渋谷で女子高生に混ざって一生懸命チラシを配る僕。
これが実際に配ったチラシ。
失踪した役所広司さん演じる・藤島の娘「藤島加奈子」を探して下さい、という内容のプロモーションだ。
この「渇き。」という映画は全てを失った元刑事・藤島昭和(役所広司)に離婚した元妻から、女子高生の娘・加奈子が失踪したという連絡が入る所から物語が始まる。
失踪した娘を探すロクデナシの父親と、徐々に本性が明らかになる娘。
「渇き。」は、いわば父と娘の物語なわけだ。
父と娘といえば、お父さんは「臭い」などといわれ、洗濯物を一緒に洗われるのを嫌がられたり、なにかにつけて煙たがられたりするイメージがある。
少なくともテレビで見かける「父親と年頃の娘」はそんな感じだ。
僕も将来結婚したら女の子が欲しいな…と思うですが、年頃になった娘に露骨に嫌われるのを想像すると、「やっぱり男の子の方が良いか…」と思ったりする。
けど実際、年頃の女の子って「お父さん」のことをどう思ってんの!?
チラシを配るついでに現役バリバリの女子高生に聞いてみた。
■ほのかさん
僕「お父さん、好き?」
ほのかさん「好きですよ」
僕「あ、そうなんだ。どういうところが好き?」
ほのかさん「優しいところかなぁ」
僕「良く、『お父さん臭いから嫌い』とかって言うけどそういうのはないの?」
ほのかさん「まぁ、臭いけど優しいから好き」
僕「嫌いなところは?」
ほのかさん「すぐ怒ることと、お酒を飲むところとタバコを家で吸うところは嫌いかなぁ。普段あんまり会話しないけど、受験の時は相談に乗ってくれたりしてうれしかったです。あと私の彼氏のことを『ガキ』って呼んでました。『あのガキとは上手くいってんのか?』みたいな」
僕「それたぶん内心腹立ってたんだろうね。ウチの大事な娘を…! 的な。お父さんと出かけたりする?」
ほのかさん「お父さん、釣りが好きなんで一緒に釣りに行ったりしますよ。けどもっと一緒に遊びたいなぁ。あ、お父さん釣りのブログもやってるんです」
僕「お父さんのブログを記事に載せても良い?」
ほのかさん「ダメです」
■左:なぎささん 右:まりんさん
僕「お父さん、好き?」
なぎささん「大好き」
まりんさん「好き」
なぎささん「うちのお父さんは単身赴任してるからあんまり会えない。臭いっていうのは、かわいそうだから言わない」
まりんさん「お酒飲んで酔っぱらうのはうざいし、すぐ怒るところが嫌。でも、こないだお父さんの誕生日だったから、初めてのバイト代でプレゼントあげたんです」
僕「へぇ。なにあげたの?」
まりんさん「緑茶2リットル」
僕「緑茶かぁ」
■左:あやかさん 右:ななさん
僕「お父さん、好き?」
あやかさん「好き」
ななさん「好き」
僕「どういうところが好きなの?」
あやかさん「物を買ってくれるところかな」
僕「直球だなぁ」
ななさん「バイクに乗せてくれたりするから好き」
あやかさん「あ、うちも。バイク乗せてくれる」
ななさん「でも、妹が悪いことでも、『ななはお姉ちゃんでしょ!』ってなんか私が怒られたりするのは嫌だ。あとはタバコとお酒も嫌」
■えりかさん
僕「お父さん、好き?」
えりかさん「嫌い」
僕「どういうところが嫌いなの?」
えりかさん「加齢臭がパないところとか、お母さんの悪口言うところ。でもすごく優しくて良い人なんです」
僕「ふーん。お父さんに一言言うとしたらなんて言う?」
えりかさん「お仕事頑張って!って」
僕「えー。その感じだと別に嫌いじゃないんじゃないの?」
えりかさん「うーん。嫌いじゃないのかな。でも『えりかー!』とか言っていきなりお風呂のドア開けて来たりするのは嫌」
僕「じゃあ、例えばお父さんがいきなりいなくなったらどうする?」
えりかさん「それは嫌だ。絶対泣くと思う」
僕「じゃあやっぱり好きなんだよ、お父さん」
えりか「じゃあ、好き」
■タニヤマさん
僕「お父さん、好き?」
タニヤマさん「嫌い。すっごいかまちょ(構ってちゃん)だからうざい。電話してると邪魔してくるし、テレビ見てると画面の前で踊ったりして邪魔してくる」
僕「かわいいお父さんじゃん。好きなところは無いの?」
タニヤマさん「欲しいものを買ってくれるところ。こないだクレジットカードのパスワード教えてもらったからいろいろ勝手に買ってる。楽天で」
僕「楽天で…」
そうこうしている内にチラシ配り終了~!
最後の集合写真に明らかに変なのが混ざってる。
まとめてみると、
9人中7人が「お父さんが好き」と回答
これはめっちゃ意外!
もっと家庭内でも虐げられてるものかと思っていたのですが、そうでもなようす。
「娘に嫌われるお父さん像」みたいなのはメディアが作り出したイメージなのかも知れないですね。
・お父さんにやめて欲しいところは「お酒」「タバコ」
嫌いなところ、とかなおして欲しいところで一番挙がった回答がこれ。
単純に酔っぱらってるのがウザいっていうものから、「体に悪いからやめてほしい」という体を気遣ってのものまでさまざま。
娘と仲良く過ごすならお酒とタバコは控えた方が良いのかも知れない。
・お父さんの好きなところは「欲しいものを買ってくれる」「送り迎えをしてくれる」
複数挙がった回答がこちら。お母さんがなかなか買ってくれない時はこっそりお父さんにおねだりしたりするらしい。やはり父親は娘に甘いのかも知れない。
塾などの習い事に送り迎えしてくれることには、素直に感謝しているみたいだ。
夜道は怖いもんね。
総合すると、お酒とタバコは控えめで、ちょくちょく物を買ってあげて送り迎えをしてあげて、怒りっぽく無ければだいたいの父親が好かれるようだ。
考えてみるとそれほどハードルが高いわけでもなさそう。
なーんだー! 割とみんなお父さんのこと好きなんじゃーん!
良かったー!
…と、いうわけで現役女子高生のお父さん像はいかがだったでしょうか。
娘がいる人も、将来女の子が欲しいな…と思ってる人も少し安心出来る結論かもしれない。
割とホッコリしたまとめになりましたが、映画「渇き。」はそんなホッコリからは程遠い、狂気に満ちた親娘像を描いた意欲作であります。
「ハッピーエンドなんて求めてネェんだよ!」なんていうアナーキーな方はぜひ一度、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
映画「渇き。」公式サイト