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こんにちは。トゥギャッチ編集部の播磨谷です。

先日、このようなツイートが話題になっていました。

「自分で作るたこ焼きが90分680円で食べ放題」というものです。

680円というのはかなり割安な気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

ということで、この方と一緒に食べにきました。

 

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ヨッピー「どうもー! 大阪出身のヨッピーでーす!」

ヨッピーさんは大阪出身で、たこ焼きについては一家言あるらしい。

今日はこのヨッピーさんと、たこ焼き食べ放題を実施している浅草の「福福屋」さんにお邪魔しました。

 

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ヨッピー「でも、食べ放題で680円って対してお得だとは思わないけどね。だいたいね、屋台で売っているような6個=500円とかの値段設定がそもそもおかしいのよ。本来であればたこ焼きなんて大阪人からしたら、『子どものおやつ』なわけでさ。公園の脇にある駄菓子とかを売っているようなお店のおばちゃんが6個100円とかで作ってくれるの。そもそもそれくらいの値段なものなわけ。公園で遊んでて、小腹が空いた時に100円玉握りしめて買うものなんよ。680円も出せばそれこそ食べ切れないくらい量が出てくるし。大阪の下町の商店街なんかじゃ、今でも6個100円くらいの値段のところがあったりするのにさあ。東京だとだいたい6個500円とか、ヘタしたら600円くらいのところもあるよね。あの値段を基準にして考えるからおかしくなるのよ」

 

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播磨谷「はい」

 

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ヨッピー「だいたい東京で幅をきかせてる『○だこ』ってあるじゃん。あんなのも僕に言わせれば、たこ焼きではないよね。油で揚げてるわけだし。『外はカリッと、中はフワッと』を良しとする風潮があるけど、その価値観ってもともと大阪にはないわけよ。アメ村の『甲賀流』も梅田の『はなだこ』も中も外も皮が薄い、フニャフニャのたこ焼きだしさあ。あれこそが元来の『大阪のたこ焼き』の姿なわけ。別に『○だこ』はそれはそれでおいしいし、否定するつもりはないけどあくまであれは、本来のたこ焼きとは別の食べ物だと僕は思ってるから」

 

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「はい」

 

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ヨッピー「まぁ東京で食べるなら、割とあちこちにある『京たこ』なんかは皮が柔らかいし、『京たこ』って言うだけあって関西風って感じだね。とはいえ、やっぱり東京でまともなたこ焼きを食べるのってなかなか難しいわけでさぁ。例えば夜店の屋台で売ってるたこ焼きなんかは、そもそも作り置きとかも多いから全然おいしくないし、ああいうのとか『○だこ』とかを食べて『これがたこ焼きかー』みたいなことは言って欲しくないわ。ラーメンは東京の方がおいしいお店が多いけど、たこ焼きに関しては圧倒的に大阪だからね」

 

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播磨谷「(完全に面倒臭いやつを連れてきちゃったな……)」

 

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そんなわけで座席に案内して頂きました。

福福屋さんはたこ焼き専門店というわけではなく、あくまで居酒屋のサイドメニューとしてたこ焼きを食べ放題をやっているらしい。

 

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ヨッピー「あ」

 

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ヨッピー「隠れ白木屋だ」

そうなのです。福福屋さんは白木屋でおなじみのモンテローザの系列だそうな。

 

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とりあえずたこ焼きセットを2人前注文。

一人当たり680円と、別途1ドリンクおよびお通し代がかかるので、お会計はだいたい1人1,500円くらいになる。

最初は私、播磨谷が作ることに。ちなみに私、出身は秋田県でたこ焼きとは、祭りの時に屋台で買って食べるくらいの付き合いです。

 

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播磨谷「お。どうですか。結構上手じゃないですか?」

 

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播磨谷「ほら! できた!」

 

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ヨッピー「うーん…」

 

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ヨッピー「30点やね。まず、小麦粉の量が多いのよ。皮が厚くなって粉っぽい食感になる。それに生地を入れる時、最初にかき混ぜなかったよね? かき混ぜないと小麦粉が沈殿するから、でき上がりが不均一になるんよ。あと紅ショウガも大きすぎる。これだと紅ショウガの味がキツくなりすぎるからもっと細かく刻まないと。それに揚げ玉を入れ忘れてるし、形もそろってないし、焼き加減もバラバラ。大阪でこれを出したら暴動が起こるよ

 

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播磨谷「揚げ玉はともかく、紅ショウガや粉は、お店の人が持ってきたものをそのまんま使っただけじゃないですか…」

ヨッピー「お水をもらって足せば良いじゃない。紅ショウガも細かくしてもらおう」

播磨谷「そこまでやるんですか…」

 

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お水をもらって生地に足すヨッピー。

 

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慣れた手つきでたこ焼きを作り始める。

ヨッピー「これちょっと火力弱いね。たぶんこういう円形の電気たこ焼き器って安いやつは650ワットなんだけど、1000ワットあるやつで焼いた方が全然効率が良いわ。まぁドンキで1,000円で売ってるのなんてだいたいが650ワットだから、あと1,000円足してちゃんと鉄板が着脱式になってるやつを買った方が良い」

播磨谷「詳しすぎる

 

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ヨッピーが焼いたたこ焼き。

確かに形がそろっている。

 

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播磨谷「ほんとだ。粉っぽさがなくなってる…」

ヨッピー「でしょ。生地の粉の分量が多いのって、いわば初心者向けのセッティングなんよ。その方が生地が固くなって、ひっくり返しやすいからね。たぶんそれを理解してるからお店の人も粉が多めの生地を出して来るんよ。でも、食べた時に粉っぽくなるから、本当はこれくらいの方が良いわけ。その分ひっくり返しづらくなるけど、その分絶対においしくなるから」

 

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その後、居酒屋のアドバンテージを活かしてキムチや浅漬け、焼き鳥なんかを入れたたこ焼きにも挑戦!

キムチはバッチリおいしかったのですが、焼き鳥なんかはあんまりたこ焼きに入れる必要性を感じませんでしたね。佃煮など、味の濃い、ご飯に合いそうなものなら入れると相性がいいかも。

友だちとお酒を飲んでワイワイいいながらたこ焼きを作るのは楽しいので、ぜひみなさんも一度試してみて下さい。

 

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ただし、口うるさい大阪人と一緒に食べるのはおすすめしません。

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ヨッピー

フリーライター。平日毎日更新のおばかサイト「オモコロ」にて体を張った実験記事を執筆。ほかにも「スマホの川流れ」「みんなのごはん(ぐるなび)」などで連載中。ブログ「ヨッピーのブログ(仮)」TwitterIDは@yoppymodel