現在Twitterでは、こんな実験的な小説が話題になっている。
時間が2次元である小説を書いてみた。
空間が2次元(例えば地球の表面上)なら、目的地へ行くのに右の道や左の道の色々な経路を通れる。時間軸が2つある、というのは、この小説のようなものだろう。(超ひも理論知覚化プロジェクト) https://t.co/qSH4364UNL
— 橋本幸士 Koji Hashimoto (@hashimotostring) 2016年4月28日
大阪大学教授で物理学者の橋本幸士さん(@hashimotostring)がツイートしたのは、“時間が2次元”の小説だという。
空間における2次元は理解できるが、時間が2次元というのはいったいどういうことなのだろうか…?
上記の格子状に配置された文章は、左上から右下に向かって書かれており、ところどころ枝分かれしている。しかし、どのルートをたどっても、ちゃんと文章が成り立っている。なんとも不思議な感覚だ…。
@hashimotostring 面白い。文系の人間にはできない文学かもしれない。
— 学而 (@gakuzi7020) 2016年4月28日
@hashimotostring とても面白いですね!!どのみちを通っても話になる!三次元の小説に期待!!
— ざっく (@zackzezezeze) 2016年4月28日
これに対して、Twitterユーザーからは「おもしろい」「文系の人間には作れない」「3次元小説に期待」といった反応が寄せられている。
@toyoda_noiz 豊田さん気に入ってもらえると嬉しいです。英語だと無理なんですよね、縦書き無いから。中国語なら多分ビッシリ詰まった正方形ができるんじゃ無いかと。作りにくいかも。昨夜のnoizでの議論から生まれた作品です、ありがとうございます!
— 橋本幸士 Koji Hashimoto (@hashimotostring) 2016年4月28日
投稿者いわく、縦書きも横書きもある日本語だからこそ作れる文章で、英語などの縦書きをしない言語ではできないとのこと。また、中国語ならもっと詰まった状態の小説が書けるかもしれないという。
さまざまなルートをたどって、いろいろなストーリーが味わえる新感覚の小説なのではないだろうか。
時間が二次元な昔話を書いてみた。 https://t.co/OqALE4xkb0
— oɹɪɥɪʞ∀ ɐɹnɯɐʞɐN (@nkmr_aki) 2016年4月28日
そして、早くもこの「2次元時間小説」を制作したユーザーが登場している。あなたもどんな物語が作れるか試してみてはいかがだろうか?