大正時代から使用!?銭湯で見つかった「ロッカーの鍵」の実態がノスタルジーすぎた
大正14年創業の銭湯で見つかった、昔の「ロッカーの鍵」がX(Twitter)で注目されている。
番台の掃除中にとうとう発見しました。昔使われていたロッカーの鍵です!
蔵の鍵そのものといった形態。
当時を知る人によれば、開ける時だけ番台で借りて返していたそうです。
開錠の様子を動画でどうぞ…! https://t.co/Bt1PCk8X4W
— 龍城温泉ファンクラブ (@tatsukispringFC) 2024年2月5日
動画を投稿したのは、愛知県岡崎市にある銭湯・龍城(たつき)温泉のファンクラブが運営するXアカウント「龍城温泉ファンクラブ」(@tatsukispringFC)さん。
動画では、先端がすこし曲がったL字型の鍵をロッカー中央にある穴に差し込み、くるっと回して鍵を開ける様子が映っている。差し込んだ鍵の先を使って錠を動かすという、シンプルな仕組みのようだ。
レトロな雰囲気が漂うロッカーの鍵に、Xユーザーからは「こんな鍵やったんかぁー!」「なんじゃこりゃ…」といった驚きの声が殺到。ほかにも、「うちの蔵もこんな鍵だった」「うちの蔵と同じ形状ですね」と馴染みのある家の蔵の鍵と比べる声も寄せられていた。
鍵にまつわる詳しい歴史について龍城温泉ファンクラブさんに尋ねると同時に、ロッカーの鍵のほかにも龍城温泉で楽しめるレトロなおすすめ品も伺った。
昭和35年以前まで現役で活躍
こちらの鍵はいつ頃使われていたものでしょうか?
いつから使われていたか定かではありませんが、おそらく創業当時の大正14年から使われていたのではないかと思います。
先日、温泉の見学会を行った際、当時利用されていた方から「先代が営業していた頃までは利用していた」という話を伺いました。なので、昭和35年以前までは使用されていたようです。
その後、(ロッカーの)四段あるうち上から三段は、よくある小さな平べったい金属を差し込むタイプのロッカーキーが後付けされました。
ロッカーの本体も古いものかと思いますが、どちらに保管されていますか?
ロッカーは建て付けのものなので龍城温泉の現地にあります。現在サウナにリニューアル中ですが、改修後も利用できないかということでお話をさせていただいております。
龍城温泉さんに存在するほかの古い品物や設備の中で、必見のものはありますか?
ぜひご紹介したいのがマッサージ機とドライヤーです。
マッサージ機は今のように足を伸ばしてリラックスできるようなものではなく、ほぼ90度直角の座面から生えた硬い部品に直接背中を叩きつけられるような構造をしています。
ドライヤーはいわゆる「お釜ドライヤー」で、わたあめ機のようにドームの中で髪の毛がトルネードして髪型がくしゃくしゃになります。
龍城温泉にあるこちらのハンドドライヤー、一回20円というものですが、オムロンがコインタイマーなるものを作っていたのですね。ドライヤー以外にも使えたのか気になるところです。 https://t.co/nYlRUKEkEa
— 龍城温泉ファンクラブ (@tatsukispringFC) 2022年5月3日どちらもおそらく昭和中期頃のもので当時の暮らしを知ることができますが、なかなか博物館などには残りづらいのではないかと思います。
設備の老朽化などの影響により、サウナとして新オープンするために改修工事に入る龍城温泉。新しくなっても歴史を感じる備品の一部は残されるそうなので、実際に体験しに行くのも良さそうだ。