JAFが注意喚起 厳冬期で車中泊をする危険性、寒さ対策は?

必ずあらかじめの準備を。
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 各地で積雪の多いこの時期。JAF公式アカウントによる「吹雪や豪雪などの荒天時や被災時、車に泊まるにはどんな対策が必要か?」という実験動画を紹介したツイートが話題になっている。

 動画内では、寒冷地の駐車場において「A:対策なし」「B:毛布+使い捨てカイロ」「C:寝袋(登山用)」「D:エマージェンシーシート」(※体温保持用のアルミシート)という4パターンを想定し、実際に車内で一晩過ごした結果どうなるかが検証されている。

 なお、安全保持のため各車のエンジンは切った状態で、午後11時にテストを開始している。

 結果、寒さのため「A:対策なし」は午前1時45分に、「D:エマージェンシーシート」は午前4時27分にギブアップ。テスト終了の午前7時において車中泊が可能だったのは「B:毛布+使い捨てカイロ」「C:寝袋(登山用)」の2パターンであったが、車内の気温は最終的にマイナス7℃まで下がったため、両名とも相当の寒さは感じたという。

 なお、やむおえない事情で対策なしで車中泊を行う場合、エンジンをかけてエアコンをつけっぱなしにすることも想定されるが、排ガスによる一酸化炭素中毒を避けるため、頻繁な換気やマフラー周りの除雪が必須であるとの注意もなされている。

 実際に車中泊を体験した人によると、やはり車内の気温の低下と、排ガスが車内に侵入するという可能性の2つの観点から、相当な危険行為であることがうかがえる。

 積雪や渋滞などの避けられない事情以外にも、飲酒や旅費の節約のために車中泊を選択することもあるだろうが、その際には充分な対策を行わないと、人命にかかわるケースもある。

 これからの時期、スキーや旅行などに行く機会がある人は頭に入れておくと安心だろう。