JAFが注意喚起 厳冬期で車中泊をする危険性、寒さ対策は?
各地で積雪の多いこの時期。JAF公式アカウントによる「吹雪や豪雪などの荒天時や被災時、車に泊まるにはどんな対策が必要か?」という実験動画を紹介したツイートが話題になっている。
【JAFニュース】毎年、吹雪や豪雪により車が立ち往生し、長時間車内に取り残される事例が発生していることから、「厳冬期の車中泊」をテーマとするテストを行い、動画をホームページに公開しました。「厳冬期の車中泊。寒さをしのぐ対策は?」http://t.co/WG59suVnRV
— JAF (@jaf_jp) 2015年1月15日
動画内では、寒冷地の駐車場において「A:対策なし」「B:毛布+使い捨てカイロ」「C:寝袋(登山用)」「D:エマージェンシーシート」(※体温保持用のアルミシート)という4パターンを想定し、実際に車内で一晩過ごした結果どうなるかが検証されている。
なお、安全保持のため各車のエンジンは切った状態で、午後11時にテストを開始している。
結果、寒さのため「A:対策なし」は午前1時45分に、「D:エマージェンシーシート」は午前4時27分にギブアップ。テスト終了の午前7時において車中泊が可能だったのは「B:毛布+使い捨てカイロ」「C:寝袋(登山用)」の2パターンであったが、車内の気温は最終的にマイナス7℃まで下がったため、両名とも相当の寒さは感じたという。
なお、やむおえない事情で対策なしで車中泊を行う場合、エンジンをかけてエアコンをつけっぱなしにすることも想定されるが、排ガスによる一酸化炭素中毒を避けるため、頻繁な換気やマフラー周りの除雪が必須であるとの注意もなされている。
おはよー(´O`)車中泊で死にそう( ´△`) http://t.co/5rCdbvXkH2
— AD (@a_ko_1975) 2015年1月3日
昨夜から皆様方に風邪ひかないようにとお気遣い頂いてたにも関わらず、ひざ掛け的なものすら何も用意せずの車中泊をやらかしたらコレかんっぺきアカンやつですわ…奮発して飲んだ400円くらいのルルみたいなやつ味がわからんかっただよ…
— こよみ (@Koyomie) 2015年1月7日
ちなみに昨日から出かけていて、宿取るのが面倒だったので車中泊したんだけど、起きたら気温が車内マイナス2℃。外がマイナス7℃だった。窓ガラスの内側が曇って濡れてそれが凍ってた。
— 時雨沢恵一 (@sigsawa) 2015年1月9日
スキーで年越しというのもやったけど、車中泊が凍死するレベルに寒いか、クリスマスからぶっ通しで新潟に宿を取って行ったのに、雪がなくてリフトが止まってて単に延々と酒飲んでDSしてるだけで一週間近くを過ごし10万以上遣ってしまった苦い思い出などがあるので、スキーはリスクが高い。
— Jun Uwaizumi (@uwajun) 2014年12月30日
車でスキー行くの、真面目な話、運転スキル以前に車中泊は慣れないうちは絶対しないように。
停める場所が悪いと雪で行き場のなくなった排ガスが車内に侵入して死者出ます。
— 格安賞与™🥶 (@petun01a) 2015年1月6日
実際に車中泊を体験した人によると、やはり車内の気温の低下と、排ガスが車内に侵入するという可能性の2つの観点から、相当な危険行為であることがうかがえる。
積雪や渋滞などの避けられない事情以外にも、飲酒や旅費の節約のために車中泊を選択することもあるだろうが、その際には充分な対策を行わないと、人命にかかわるケースもある。
これからの時期、スキーや旅行などに行く機会がある人は頭に入れておくと安心だろう。