【徹底検証】どのデニールのタイツが一番細く見えるのか!? 13種類を履き比べてみた
こんにちは。ひにしです。
昨年、大人気ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場するキャラクター・高雄(たかお)のガーターストッキングを使ったデニールの比較表が話題になった。
タイツとパンストざっくり比較表できた。主観込みなので、変なところがあってもゆるしてね【KENZEN】 http://t.co/SnFZs46H6y
— もずや紫 (@mozuya_m) 2014年6月2日
私もタイツラバーのため、冬場は80デニールの黒タイツをまとめ買いし、制服のように週5で着用している。ちなみに、デニールというのは糸の太さのこと。女性たちはこの数値を見てタイツを選ぶのである。
友人たちの話でも、「だいたい80デニールだね」「お店も80ばっかり売ってるし」とやはり、ちまたの女性たちは基本的に80デニールを履いているよう。
ただ、最近の女性誌などを眺めていると、「今年は断然40デニール!」とか「細見え狙いは40デニールでキマリ!」といった、“40デニール推し”をよく見かける。さらに、デニールごとの履き比べ特集を見ることもある。
正直な話、元々スタイルのいいモデルでは全然参考にならない!
「私の脚はそんなに細くない! モデルは何デニールを履いたって細いじゃないか!」とふてくされるのが関の山だった。
しかし、常々なんとなく思っていた「本当に80デニールがベストなのか?」という疑問には答えられない自分がいる…。私は惰性で80デニールを買い続けていただけなのではないのか。
というわけで、「太ももは平均よりかなり太め、膝から下はちゃっかり普通サイズ」の脚を持つ私が、さまざまなタイツを履き比べて検証してみた!
デニールを比べられればよかったんだけど…
「ひにしさん、元ネタに敬意を払うためにも、このイラストになりきって検証しましょうよ」※編集担当:中道
「えっ」
「もう衣装も場所も押さえましたから」
「えっ?」
というわけで、指定された場所にやってきた。ここは池袋にある「HACOSTADIUM cosset(ハコスタジアム コセット)」。教室や廃墟といったさまざまなシチュエーションのセットを備えており、コスプレイヤー御用達のスタジオなんだとか。いったい私はなにをされるのだろうか…。
しぶしぶ着替える
「とりあえず着替えてください」と言われ衣装を渡されたけど…、
ウィッグの前髪が切られてなくて、ゲゲゲの鬼太郎にしか見えない…。
「これじゃ『艦これ』のファンに怒られますね。ちゃんと高雄に近づけてください」
「(そんな無茶ぶりされても…)はい…」
高雄には似ても似つかぬ姿に絶望しながら試行錯誤すること約1時間。なんとか完成した。これでいいのだろうか。
さっそく元ネタイラストと同じポーズで撮影してみた。
それっぽくなってる!(※個人の感想です)
「だんだん楽しくなってきた! コスプレのパワーすげえ! どんどんいこう!」
「あんなに渋っていたのにノリノリじゃないですか。では、本題のタイツ履き比べを始めますよ!」
タイツ履き比べ開始
今回は全部で13本のタイツを用意した。
元ネタの高雄イラストと同様にガーター用で試したかったが、今回は手に入りやすい一般的なタイツで統一した。
まずは、黒タイツをデニール別に比べていく。大定番の80デニールと比較した結果がこちら!
20デニール、30デニール
左側に比較用として配置した80デニールに対し、中央の20デニールは一目瞭然の「肉」感がある。おまけにすぐ伝線した。
30デニールは20デニールよりも、着用したときの厚みに安心感がある。でも決して細く見えない。クソッ! 次だ、次。
40デニール、60デニール
ちまたで細く見えると話題の40デニールだが、まだまだ太ももを中心に「肉」感がにじみ出ることがわかる。一方、膝下はきれいな透け感! ある程度細い人なら、40デニールはきれいな透け感が出るのだろう。ぽっちゃり太ももの私には無理だったようだ。
一方、60デニールはかなりいい線いっている。太ももの「肉」感をさほど拾わずに、80デニールよりもうっすら透ける感じだ。太ももが気になるけど、ちょっと透けたいあなたには60デニールがかなりオススメ。これは盲点だった。履いたときの安心感もしっかりある。
着圧タイプの80デニール、110デニール
まず、右の110デニールは肌色が透けず、真っ黒なため80デニールと大差ない印象。糸が太い分、厚手なので真冬などの「オシャレよりも寒さ対策が優先!」という時期に向いていると思う。「黒い服は痩せて見える」といわれているが、残念ながらまったく細くは見えないなー。
対して、着圧タイプの80デニール。着圧タイツとは、適度な締め付け感があり、むくみ予防や美脚に見えるといわれるアイテムだ。
そんな着圧を、私は結構バカにしていた。大して変わらんだろって思っていた。でも、ちゃんと着圧には意味があった! 明らかに違う太ももの隙間。膝から下も並べて比べると、ほっそりしているのではなかろうか。
しかし、脚をキュッと引き締めてくれる着圧タイツは、その分履くのが超大変。
一気に引き上げられないし、足首に生地がたまる。でも、こんなに見た目が変わるなら、がんばる価値があったよ!
「ひにしさん、棒立ちばっかりじゃないですか。もっとポーズをとってください」
「えー…ポーズ?」
「こう?」
なんだろう、これ。漂うソフマップ臭がハンパない。
リブ、ヘリンボーン
続いて、80デニールの黒タイツによくある柄タイプも試してみた。けど、中央のリブタイツは、よーく見ないとわからないくらいノーマルとの違いがわかりにくい。いつも「縦に線が入っているから、細く見えるのでは?」なんて期待していたけど、全然そんなことはなかった。
左のヘリンボーンは柄が細かいので、同じデニールでも生地がものすごく薄くなっている印象。しっかりと「肉」感が出るので、太ももが気になっている人はあまりオススメできないかも。同じデニールなのに、こんなに違うとは!
ラメ、ドット
自分が普段使いには絶対買わないラインナップも試してみた。ドットは細かいせいもあって、かなり近づかないとわからない。でも、太もも部分でデカくなるドットにげんなり。げんなりしたくない人は避けるべし。
ラメは写真で見ると、少し細見え効果があるような気がする。光が反射して、適度な立体感を与えてくれるからだろうか。服装によっては、ラメタイツはアリかも。
最後に、おまけでカラータイツも試してみた。
ネイビー、エンジ
カラータイツのなかでも比較的使いやすい落ち着いた色味のネイビーと、自分にとって少し冒険のエンジだ。エンジは「肉」感はあまり出ないものの、目立つ色なので脚に注目してしまう。膨張しているような気も…。
ネイビーは意外とほっそり見えることがわかる。個人的には、ネイビーは黒よりも横から見たときに太ももの「肉」感を感じるので、太ももが張っている人は、やっぱり黒タイツが無難だろう。
よし! これで、13種類全部履き終えたーーーーーーーー!
今回の検証結果をまとめるとこちら!
【検証結果】
・40デニールは膝上太めには地雷の予感!
・全体的に細く見せるなら「着圧タイツ」! 予想以上に引き締め効果あり!?
・太ももが気になるけど、うっすら透け感が欲しいなら“60デニール”がオススメ
「黒は細く見える」という定説に反して、実はすこーし透けた方がほっそりと見える気がする。だからといって、流行りの40デニールに手を出しても、私にはダメだった…。体型は人によって違うし、自分の体のバランスに合うものを選ぶことが大切なのかもしれない。
これこんなドヤ顔で写っているけど、よーく見てみると元ネタのイラストにちっとも似ていない。なんてこった。「艦これ」ユーザーの提督のみなさん、ごめんなさい。