【検証】インドメイクをすると誰でもインド人になれるのか
こんにちは。ひにしです。
冒頭から凹凸のない、のっぺり顔で失礼します。
ここまでのっぺりではなくても、日本人は一般的に彫りが浅い人種。女性のなかには、ノーズシャドウを入れたりハイライトを置く位置を考えたりと、立体的な顔に見えるようなメイク術を取り入れている方も多いのではないでしょうか。
私も以前から、インド人のような彫りが深い顔への猛烈な憧れを抱いていました。
「なりたい。こんな顔になりたい。なれるものならインド人になって、マハラジャと結婚したい」
「なに寝ぼけたこと言ってるんですか。そんなのっぺりした顔でインド美人になれるはずないじゃないですか」※編集担当:中道
「うるさい! インド人みたいなメイクをすれば、私の顔でも立体的になってインド人にモテるかもしれないじゃん! 絶対インド人になってやるんだから!」
というわけで、のっぺり顔のひにしが、インド人女性のようなインドメイクを本気でやると、どこまでインド人に近づけるのか!? 全力でインド人を目指してみました。
コスプレのプロに“インド人化”の相談をする
「インド人になる!」と決めたものの、まったくもってどうしたらいいか分からなかったので、コスプレのプロに相談してみることに。
今回快く相談に乗ってくれたのはこの方。
美矢知子(みやともこ)さん
コスプレコミュニティサイト「WorldCosplay」のディレクターで、美矢さん自身もコスプレイヤー。インドが大好きで、ここ10年間でのインド渡航はなんと20回以上だそう。
「インド好きなんですね! こんなにおきれいなのにガンジス川とか入っちゃうんですか? 意外です!」
「いえ。私がインドで行くのは、東京でいう青山とか銀座とかそういう所だけなので。物乞いとか見たことないです」
「セレブかよ」
美矢さんは普通のコスプレだけでなく、インドメイクも自分でこなしてしまうすごい人らしいです。
左のばっちりインド顔も、右のナチュラルインド顔もむちゃくちゃ完成度が高い…。
「あの、さっそくですが、私インド人になりたいんです」
「えっ!? 本気ですか?」
「本気です」
「…分かりました。なかなか難易度が高そうですが、コスプレイヤーに不可能はありません! とりあえず、インドメイクでやれるだけやってみましょうか」
「よろしくお願いします!!」
インドメイク開始
「まずはカラコンを入れて、目の色素を薄く見せます。グレーとかグリーンがオススメです。コンタクトレンズしたことありますか?」
「裸眼で2.0あるので、初体験です。がんばります」
1)カラコンを入れる
「なにこれ、全然入らない」
「ぺろんって落ちる! 助けて!」
「ちょっと、浮いてる! これどうしたらいいの? カラコン怖いよ」
~20分経過~
「あ、これ、入った? 入っているよね!?」
「入りましたー拍手(棒)」
「もうカラコンだけで疲れた」
「はい、じゃあざっと今のメイクを落として、ファンデーションを塗ります」
2)ベースメイクをする
メイクを落として…、
ファンデを塗ります。
「ベースメイクはドラッグストアとかにあるBBクリームで十分です。ガッツリと塗って、“自眉”もできるだけ消してしまってください」
なんだか、歌舞伎役者の舞台裏みたいになってきました。
3)チークを入れる
「チークは口をすぼめた時に、一番高くなるところ(頬骨の最上部)に乗せてください。インド人は頬骨の位置が高いので、できるだけその印象に近づけます」
口をすぼめてチークを塗るなんて初めてだ。って、すぼめるってこれで合ってるのかな…。
4)眉毛を描く
「眉は、アーチをキツく描きます。眉頭はできるだけ目に近づけて、眉尻も目のほうへガンガン伸ばしましょう」
アーチをきつく…というよりは、
眉毛を剃りすぎちゃった高校球児みたいになってるんですけど。本当にインド人になれるのか不安ですね。
「目の幅よりも長めに描くのがポイントです。あとで目をガッツリ盛るので」
「眉頭のアイブローは、筆を使って鼻の方へぼかします。これが自然に彫りを深く見せるテクです」
そして、できたインド眉毛はこちら。
アニメキャラの眉毛みたい…。
5)ノーズシャドウとハイライトを入れる
「顔を立体的に見せるには、しっかりと陰影をつけましょう。ノーズシャドウは鼻の穴同士の間にある軸の部分(※鼻中隔)まで塗ります。鼻の高さを演出するために影をガッツリ作ってください」
眉の下にハイライトを入れ、鼻周りにノーズシャドウを仕込むと…
わー! すごく立体感が出てきました。一つ前の写真と比べても違う! でも、インドというよりはやっぱり歌舞伎役者っぽいような?
6)アイメイクで目を盛る
「アイシャドウは目の幅を広げるために、外側へぼかします」
「アイラインは中央が太くなるように、塗り絵レベルで引いてください。目尻を跳ね上げさせて、眉毛に近づけるイメージで描きます」
アイライン完了。目を閉じるとすごい絵ですが…、
開けるとこんな感じに。
「次は、つけまつげをつけましょう。目尻よりも外にはみ出すように貼ってください。これも目を大きく見せるためですよ」
とりあえず、片方だけつけてみた。
あ、これは全然違いますね。
「さらに、つけまつげと“自まつ毛”をマスカラでなじませます」
真剣にメイクしていますが、顔がホラー映画です。
「いい感じですね。あとは、つけまつげと目尻の間に空いた肌色の部分をアイライナーで塗りつぶしましょう」
塗りつぶすと…、
目の横幅がすごいことになりました。
インド人に意見を聞く
かなり形になってきたので、美矢さんのインド人の友だちに、私のメイクをどう思うか聞いてみることに。
「What do you think about her makeup?(彼女のメイクをどう思う?)」
(ライオンキングみたいだけど、どうかな…)
「hahahaha~ yah~ too much!!!!!」
「…」
「あの、この方いま、『too much』て言いましたよね。過剰ってことですよね。インドの人から見てメイクが過剰って…すごく不安になってきたんですけど」
「うーん、彼は『インド人のなかでも薄い顔がタイプ』って言ってたから…」
「…」
「だ、大丈夫です! 私を信じて! 気を取り直して、仕上げに目頭にアイラインを引きましょう」
いわゆる、目頭切開メイク。向かって右だけやってみましたが、いかがでしょう。目の幅の拡張に絶大な効果があることが一目瞭然!
7)ついにインドメイク完成!
最後に、普段は絶対に塗らない、バービー人形みたいなどピンクのリップを塗って、おでこにビンディーという飾りを貼ったら…
インド風ひにしの完成!!!!(顔だけ)
「1時間くらいかかりましたが、かなりいいと思います! それじゃ、サリーに着替えましょう」