こんにちは、セブ山です。
先日、僕のタイムラインにこんなツイートが流れてきました。
会社のパソコンに「本部から子宮の妖精が来ています」ってメール来てて軽く五度見した。
— くじゅうちゃん② (@qujuchan) 2013年4月27日
「子宮の妖精」と「至急の要請」を間違った誤字メールが届いて驚いた、というこちらのツイート。
こんな恥ずかしいうっかりミスをしてしまったことは、誰しも一度はありますよね。
でも…
もし、これが……
誤字ではなかったとしたら……?
「ふぅ、外回りは疲れるなぁ…得意先にヘコヘコと頭を下げる日々の繰り返しで嫌になっちゃうよなぁ。あーあ、どこか違う世界に行きたいよ、まったく」
「ん? 会社からメールが来てるぞ。なんかまたトラブルかな?」
「はあ? なんだ、これ? 子宮の……妖精? ふざけてるのか?」
「ああ、そっか! これ、誤字メールだ! な~んだ、びっくりした~アハハハ! 新人のミスだな、こりゃ」
「さてと、本部から至急の要請が来ているなら、急いで会社に戻るか!」
「戻りましたー!」
「あ、お疲れ様です! お客様がいらっしゃってますよ! 会議室でお待ちです!」
「え、お客さん? 誰だろう? アポなんて入ってたかなぁ?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「あのぉ…どちらさまですか?」
「…………」
「…………」
「…………」
「すみません。忙しいので、ご用件がなければ私はこれで失礼させていただきます」
ガシッ!
「えー、なになになに!? 何なんですか!」
「子宮の妖精です」
「はあっ!?」
「わたし、子宮の妖精です」
「…………」
「すみません。忙しいので、私はこれで」
「あ、ちょっと! 待ってください!」
「待ってくださいってば!」(がしっ)
「うわっ! ちょっと、離してくださいよ! 何するんですか!」
「嫌だ! 離さない!」
「いいから離せよ! 何してんだよ! やめろって!」(バッ)
「きゃっ!」
どしんっ!
「い、痛い…」
「あっ、すみません!」
「そんな強く押したつもりはなかったんですが、すみません! 大丈夫ですか!? どこかぶつけましたか?」
「いえ、大丈夫です…ゲホッゲホッ」(ぶはっ!)
「えっ!? 血だ! 血を吐いた!」
「大変だ! 救急車を呼びましょう!」
「いえ、本当に大丈夫ですから」
「大丈夫じゃないですよ! 吐血してるじゃないですか!」
「あっ、これ、生理です」
「殺すぞ!!!!」
「え、生理なのに!?」
「うるさい! 生理でも殺すぞ!!!!」
「ひどい! 悪魔!」
「なんなんだよ、お前は! マジで帰れって! 警察呼ぶぞ!」
「いや、あの、」
「もう、しゃべるな! お前、気持ち悪いんだよ!」
「…そうですよね、気持ち悪いですよね」
「…え?」
「妖精には、森の妖精や、風の妖精。いろんな妖精がいます。みんな、自分の仕事に誇りを持っていて、自分に与えられた役割を必死に守っています……」
「でも、やっぱり子宮の妖精なんて変ですよね。私も生まれてからずっと違和感はありました。それが私の運命だから…私は子宮の妖精だから…そうやって自分の気持ちを誤魔化して生きてきましたが、最近、やっぱりどうしても自分の存在に疑問を持ってしまうんです。考えないようにしているんですが、ふとした瞬間につい考えてしまって……自分でももうどうしたらいいか分からなくなくて…自分には自分の使命があるのはわかっているんですが…でも…でも……」
「いや、なんか、すみません。ちょっと言い過ぎました…」
「いえ、いいんです。私が悪いんです。全部。何もかも…うっ、ううっ…」
「……泣いてるんですか?」
「う、ううっ……いえ、泣いてません……」
「でも、震えてるじゃないですか」
「あ、これは膣ケイレンです」
「帰れえええええええええええええええええ! 帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ! か、え、れ! 帰れえええええええええええええ帰れえええええええええええええ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ! かああああああああああああ! えええええええええええええ! れええええええええええええ!」
誤字だと思っていたメールも、実はこんなifの世界への招待状だったのかもしれません。
あなたも「誤字メール」にはくれぐれもお気をつけください…。
(END)
※本記事では演出のため、子宮に対してわざと乱暴に接しています。
※子宮はデリケートな部分です。優しく扱いましょう。