音楽界は政治に翻弄されているか?『平和』は護憲と思われ、偏向しているのでNG
音楽ジャーナリストが、とある大手の会社にCD制作で関わった際、「平和」という言葉は護憲と思われ、かえって偏向しているようなイメージなので、好ましくないと言われたとツイートし、話題になっている。
ある大手の会社からクラシックの編集企画盤CDの選曲を頼まれたので、「心の平和」というテーマを提案したら「平和」はいまはNGですと言われたこともあった。「昨今の状況に鑑みて弊社が護憲と思われるのはかえって偏向していると思われるので”平和”は好ましくない」とのこと。今やそういう時代。
— 林田直樹:「そこにはいつも、音楽と言葉があった」(音楽之友社) (@doyoubinohon) 2015年12月15日
投稿者は、音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹さん。さすがに会社名までは出していないものの、大手から編集企画盤のCDの選曲を依頼され「心の平和」というテーマを提案した際に、「平和」という言葉が護憲しているように思われ、かえって偏向しているため、NGを出されたと述べている。
@doyoubinohon 平和と護憲がNGなんて!
— なおさん(にわか演芸・映画ファン) (@624614shasha) 2015年12月15日
@doyoubinohon @classicfunfun
音楽の世界も政治に翻弄される状態になってしまったのですね。残念というより嘆かわしい時代ですね。(-_-)
— オーケストラ大好き (@X3yKh3ZjIVH6MXt) 2015年12月15日
@doyoubinohon なんじゃそりぁ!…オワッテル…
— 墜落者イーカロス (@i_karos) 2015年12月16日
「音楽の世界が政治に翻弄されてる」などの驚きと嘆きの声が寄せられた。林田さんは、このツイートを投稿する3日前に、音楽が政治に触れることについて下記のように言及している。
あなたの番組は政権批判の匂いがする。それが不愉快だから聞かない、というメールをもらった。特定の主張はしないよう気を付けていたし、多様な意見を紹介していただけなのに、匂いさえアウトらしい。クラシック音楽は無色透明、無味無臭であれという一種の恫喝。嫌な世の中になった。
— 林田直樹:「そこにはいつも、音楽と言葉があった」(音楽之友社) (@doyoubinohon) 2015年12月13日
(林田さんに届いたメールで)「あなたの番組は政権批判のにおいがするから不愉快だ」と批判され、クラシック音楽は無味無臭であれという一種の恫喝であるともツイートしている。