飲食店内で授乳する母親をめぐり、「目のやり場に困る」「仕方ない」などTwitter上で議論に

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 多くの新聞に設けられている読者からの投書欄。ニュース記事とは異なり、老若男女さまざまな人からの声が寄せられるため、ときにはネット上で議論を呼ぶことも。

 そんななかTwitter上では、1月11日の朝日新聞に掲載されたある投書が話題となっている。

 投書を寄せているのは、ショッピングセンター内の飲食店でアルバイトをしているという大学院生。店内で授乳をする母親に戸惑いを感じているという。

 施設内には授乳室やキッズルームを完備しているにもかかわらず、店内で授乳を始める母親に対し、「ケープなどで隠しながら授乳する人も多いが、それでも目のやり場に困る」「私は出産や育児を経験したわけではないので、(中略)怒られるかもしれない。でも、授乳は授乳室でしてほしい」(以上、原文ママ)とつづっている。

 この投書に対し、4児の母親だという投稿者は「つらいなあ」と一言。

 たとえば、2人以上の子どもたちの食事を世話している間に赤ちゃんが泣き出すといったケースでは、公共の場で授乳をする母親が「目の前の赤ちゃんを待たせるわけにはいかない」と、勇気を出して授乳していることもあると述べている。

 Twitterユーザーからは、「ケープをして配慮しているのだから目をつぶってほしい」「嫌な人もいるだろうけど、子連れ前提の施設では授乳OKになると助かる」「トイレで肩身の狭い思いをして授乳してた頃を思い出す」といった母親の視点に立った声が寄せられている。また、「昔は街中でも、もっと大らかに授乳していた」という声も。

 一方で、投書した大学院生の意見に理解を示す人もいる。「実母に教えてもらうまで、同じような感覚だった」という声や「男性や育児経験がない人などのなかには、わかっていても気になったり、仕方ないとわからなかったりする人もいる」といった意見のほか、「授乳前に店員に一声かけてくれれば何かしら対応してくれるはず」という店のスタッフの立場からの声が上がっている。

 そのほかにも、台湾やイギリスでは、公共の場で授乳する権利が法律で守られているといった海外事例の紹介や、「学生がこのように感じるのが問題。今より育児のしやすい社会に変えていきたい」などの多様な意見が交わされている。

 公共の場での授乳にまつわる議論。みなさんはどのように考えるだろうか?