モノの価値は、わかる人にしか理解されないこともある。専門家が使う道具は、その最たる例だ。

 現在Twitter上では、とある音楽家が娘に激怒した一件をきっかけに、モノの価値やお金に関する議論が話題になっている。

 ライトノベル『戦うパン屋と機械じかけの看板娘』『ホテル ギガントキャッスルへようこそ』の作者・SOWさん(@sow_LIBRA11)が紹介するのは、音楽家が愛用するヴァイオリンにまつわる話。

 音楽家はある日、娘から「お父さんが死んだら、愛用のヴァイオリンを一緒にお墓に入れてあげるね」と言われ、激怒したという。その理由は、「何百年も前の職人が作り、今まで多くの人の手を渡ってきたものを受け継いだので、次の者に託さなければならない」と考えたため。しかし、その理由を説明しても、「お父さんのためを思ったのに」と理解されなかったという。

 そこで、「このヴァイオリンは捨て値でも2000万円はする」と金額で表現したところ、娘はすぐに「それならば燃やさない」と納得。お金には、「価値の分からない者に対して、価値を分からせる」役割を持つ一例だとSOWさん。このことから「いくら稼いでるの?」と聞く人は、自分に興味のない人間と判断するようになったそうだ。

 Twitterユーザーからは、「弦楽器は特に何代も受け継がれるものだからなあ」「自分の娘に、お金でしか楽器の価値を伝えられないのはどうなのか」など、さまざまな意見が上がっている。また、「お金で価値を理解させた結果、新たなトラブルを生んでしまうリスク」に言及する声も。

 モノの価値を金額で表現するのは簡単だが、それだけに抵抗もある。あなただったら、同じ場面でどのように価値を伝えるだろうか。

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