看板だけで背筋が凍る!? 別府で「お坊さんが本気で考えた肝試し」が開催される

お寺に趣旨を聞きました。
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 夏の風物詩といえば、怪談話や肝試し。怖いと思いながらも、ついつい気になってしまう人も多いのでは!?

 現在Twitter上では、とある肝試しが話題になっている。

 「お坊さんが本気で考えた お寺できもだめし」と、おどろおどろしい書体で書かれた看板。恐怖心からか、投稿者はこの画像とともに「行かない」とコメントしている。

 こちらは、毎年7月末に大分県別府市で開催される「べっぷ火の海まつり」の中で、7月30日のイベントとして本願寺別府別院で行われた肝試しの告知看板だ。

 Twitterユーザーからは「これは肝潰し」「それ絶対怖いやつですよね」と震え上がる声が上がったほか、昨年この肝試しに参加したというユーザーからは、「本気で怖がらせるようなものはあまりなく、最後には鬼の格好をしたお坊さんが人生相談というか、ちょっとした世間話してくれた」という体験談が寄せられた。

 トゥギャッチ編集部では、この肝試しについて企画者である同院の僧侶に問い合わせた。

 

Q. 今回の肝試しはどんな趣旨で行われたのですか?

A. 仏教が身近でなくなった若い人たちが、仏教の教えに触れるきっかけになるようにと企画しました。霊的な存在のあるなしよりも、正しい道を歩むために必要な“恐怖心”を体感してもらおうと考えました。

Q. 「お坊さんが本気で考えた肝試し」は、いったいどんな内容だったのでしょうか?

A. 仏教の「六道」にある餓鬼道・畜生道・地獄道という3つの世界をテーマにしたエリアを設けました。僧侶が中心となって、アドリブで参加者たちを脅かしました。最後に大きな赤鬼が現れて、「お参りしていきなさい」と説教をするシーンがこだわりのポイントです。

Q. 参加者の反応はいかがでしたか?

A. 泣き出したり、なかなか前に進めなかったりする方もいましたが、約1000人の方にお越しいただくことができました。今年で2回目の試みですが、来年もまた開催できればと考えています。

 

 お寺の想いが込められた肝試し。来年の開催については未定とのことだが、もし別府で夏を過ごされる方は次回を楽しみに待とう。