いつの間にか膨大な時間を奪われているネットサーフィン。熱中するあまり周囲に誰かがいるのにも気づかず、いかがわしいページを見ているのを目撃されてしまうこともあるだろう。
現在Twitter上では、誰の目も気にせずにネットサーフィンができる、液晶モニターが話題になっている。
出来ました。これで周りの目を気にせずネットサーフができるよー!! https://t.co/CZfRK0OJun
— ゆきさん@C99 2日目 西 た03b (@yk_ichinomiya) 2017年8月22日
一見、パソコンのモニターには何も映っていない。しかし、1枚の板を通すと、画面が見えるようになった! 投稿者のゆきさん(@yk_ichinomiya)は「これで周りの目を気にせずネットサーフができるよ!」とコメントしているが、いったいどういう仕組みなの…?
TN式の液晶パネルを分解して前面の偏光フィルタを剥がせば、偏光板眼鏡をかけた人にしか見えない魔法のモニタ作れるのでは?って思ってググったら、案の定やってる人居た。面白そう…。
— ゆきさん@C99 2日目 西 た03b (@yk_ichinomiya) 2017年8月21日
ゆきさんよると、TN(Twisted Nematic)方式の液晶パネルを分解し、前面の偏光フィルターを剥がせば、“偏光板メガネ”をかけた人にしか見えない魔法のモニターを作れるのではないかと思い、実際に試してみたようだ。
【解説】
・映画館の3Dメガネの偏光板を通して覗いてます。
・TN式でもIPSでもパネルの構造はどれも同じみたいなので、適当なやつで問題なさそう。
・シートの破片で手を切ったりガラスが割れることもあるので手袋必要かも。感電注意。
・冷陰極管の破損にも注意。
・基本、自己責任。
— ゆきさん@C99 2日目 西 た03b (@yk_ichinomiya) 2017年8月22日
フィルタ剥がすのには成功したけど、液晶自体出力できなくなったorz
結論から言うと分解せずに直接カッターで切って剥がす方がよかったかも
— ゆきさん@C99 2日目 西 た03b (@yk_ichinomiya) 2017年8月21日
なお、画面を見るための偏光板は、映画館の3Dメガネを使ったようだ。ゆきさんは、自己責任と念を押した上で、改造のポイントや注意点も解説している。
●液晶パネルはTN方式のほか、IPS(In-Plane-Switching)方式でも構造が同じため問題ないと思われる。
●シートの破片で手を切ったりガラスが割れたりすることもあるので、手袋が必要。
●分解してフィルターを剥がしたら液晶が出力できなくなったため、分解せずに直接カッターで切って剥がしたほうがよさそう。
●感電や冷陰極管の破損にも注意。
「作り方を知りたい!」という方向けに、実際の作り方をまとめた薄い本を、10/22開催の技術書典3で発行しようと思います。(電子版も検討中)
出来れば実機も展示しようと思いますので、興味ある方はぜひ(ϋ)/
#技術書典
https://t.co/UbDiasAoNk
— ゆきさん@C99 2日目 西 た03b (@yk_ichinomiya) 2017年8月23日
今回改造した液晶モニターの作り方をまとめた同人誌は、10月22日に東京・秋葉原の「アキバ・スクエア」で開催される技術系同人誌の即売会イベント「技術書典3」に向けて、発行予定とのこと。可能であれば実機も展示されるようなので、気になった人は足を運んでみてはいかが?