「ただの金属の塊かと思ったら…」ある企業の金属加工技術が高すぎると話題に!
福岡県にある株式会社熊本精研工業(@KUMAKEN_F)さんの金属加工の技術力の高さがTwitter上で話題になっている。きっかけは加工サンプル品を紹介した投稿だ。
同社は精密金型部品の製作などを行っている企業で、2018年6月に東京ビッグサイトで行われた「第22回機械要素技術展」に出展するため、この加工サンプル品を製作した。
加工サンプル品は一見するとただの金属の塊だが、実は複雑な形の4つのパーツを組み合わせている。金属同士の隙間はおよそ0.003mmと肉眼で見るのが難しいほど。ワイヤーカット放電加工機で製作したもので、メインの加工には50時間かかっているという。
加工サンプル品の緻密さを確認できる動画がYoutubeに投稿されている。
実はこの加工サンプル品、最初に作られたものは展示会中に盗難に遭ってしまっている。Twitterで情報提供を呼びかけたが戻ることはなかったため、再度製作したのだ。
先日の展示会で弊社の加工サンプル品が盗難にあった件、皆様にはリツイート頂きましてありがとうございました。
もう見つかることは無いだろうという判断で、4分割のサンプル品を再製作しました。
前の4分割は他のところで使われていないことを祈ります・・ https://t.co/wc6lPpLzln
— 株式会社熊本精研工業 (@KUMAKEN_F) 2018年6月27日
Twitterユーザーからは、盗難被害への同情の声と同時に「すごい加工精度だ」「かっこいい」と、高い技術力に驚く声が多く寄せられた。
熊本精研工業では次回の展示会からブースの防犯を強化する方針だという。盗難に遭ってしまったのは残念なことだったが、これからの活躍を期待したい。