あなたは殺人鬼から逃げ切れるか?本物の一軒家を貸し切った恐怖の脱出ゲーム「咽び家」に行ってきた

死ぬほど怖かったのにまた行きたい…
9

ある日、ツイッターを眺めていたら「方南町に殺人鬼の住む一軒家に潜り込んで逃げたり隠れたりしながらの脱出ゲームがある」という情報が。そんなん絶対面白いやん…。というわけで、社内の人を誘って行くことにした。

人望の厚さが伺える

予約の時点でもう面白い

この脱出ゲームのストーリーは、「内覧に行った物件で殺人鬼に襲われる」というもののため、架空の不動産会社「Y澤不動産」のHPから内覧予約をする。

めちゃくちゃ普通の不動産屋さんのHPにしか見えない


今回我々が訪れるのは4.5畳のワンルームだが、よく見ると他の物件はかなりヘンテコな間取りとなっている。

この物件見てみたかった…

 

いざ、殺人鬼の棲み家へ

当日は方南町駅に集合。駅でY澤不動産の人が待っている。本当に物件の内覧のようで、ゲームはすでに始まっている…という感じだ。

初めて来た方南町。新しくキレイな駅だったので怖さがいくらか落ち着いた気がする
駅に着くと不動産屋さんのお姉さんが待っている。なんか血…みたいなのついてません…?
もはやただの方南町の街並みすら怖く思えてくる

 

お姉さんのあとをついてしばらく歩くと、今回の舞台となる一軒家が見えてくる。

Y澤不動産のお姉さん「こちらの物件です。」

マジで言ってる?

帰りたい。

普通の内覧でも帰りたいと思うような見た目だが、これから殺人鬼に襲われるとわかっているのにわざわざ入るなんて完全にバカである。

玄関即階段のこの感じ、昭和の家の造りだ…

中に入ると、Y澤不動産のお姉さんが2階のお部屋を紹介してくれる。
洗面所の下の棚を指し「ここに人ひとり入れるほどのスペースがあるので〜」と言われ「ひとりで隠れなきゃいけないターンが出てくるのか…」とその時点で無理みに支配される我々。

部屋の中には大人が何人か入れそうな押入れだけがあった

無事内覧も完了し、物件が成約すると、お姉さんが下に降りてしまった。

 

不安…

 

と思ったら案の定停電。この家は採光がいっさい無いため、家の中の電気が消えると真っ暗で何も見えない。
1階からは女性の叫び声が。あっ………これ完全にお殺されになっていらっしゃる………それもかなり猟奇的な感じで………というのがわかる音がしばらく聞こえ、暗闇で恐怖に打ち震える我々。

しばらくすると電気が点き、そしてどこからか電話のベルが…とうとう始まってしまうのか…その時の様子を動画でお伝えしよう。電話に出るだけでこんなにも怖い。

ついに殺人鬼と対決

ここから先はネタバレとなってしまうため、恐怖に震える我々の様子をダイジェストでお送りしたい。

ドアの隙間から様子を見るも怖くて進めない30代男性

階段を降りるも、1階のドアが怖すぎて開けられずかなり時間を浪費する小心者の大人たち(これもっと早くやっておけば…と後になって思うがこの時はマジで怖くてそれどころじゃなかった)

 

東大生、アウト〜

頼みの綱として用意していた、脱出ゲームが得意な東大生が捕まる。
殺人鬼「こんなところで何してんだ、ここは俺の家だぞ!」
東大生「不動産屋に連れられて……」
殺人鬼「意味不明なこと言ってんじゃねぇ!」
割と正当な言い訳をするも取り付く島もなくキレられ、血まみれのお風呂場に監禁されてしまう。

 

半開きのドアから殺人鬼さんが見える。声を押し殺して進む

東大生の命を無駄にはするまいと、殺人鬼がテレビを見ている隙にコソコソ移動。よく見ると演歌歌手のMVを見ながらご機嫌にナイフをトントンしてリズムをとっている。

 

いや、これ完全にバレるやつやん

殺人鬼が我々を探し始めたため、手近な押入れに隠れるもこんなちょうどいい穴ある?ってくらい殺人鬼が覗き込むのにちょうどいい穴が空いていて絶望。

 

東大生が監禁されていたお風呂場。心なしか血の手型も偏差値高そうに見える

監禁されていた東大生を助け出すも、また殺人鬼がやってきたため再びお風呂場に戻ってしまう。(外に出てると仲間の存在がバレるので)
殺人鬼「ここで音がしなかったか?」
東大生「(浴槽で垂れ流しの)水音しか……」
殺人鬼「なんで鍵が開いてるんだ?」
東大生「知りません……(しらばっくれ)」
完全に疑われている。再度鍵をかけられ監禁される東大生

 

思ってたよりすごく広いしもう全部こわい

最初はみんなで行動していたが、次第にバラバラになってくる。制限時間が限られているため手分けしていろいろなところを探すが、怯えすぎて全然進まない。

 

東大生ばっかり見つかる

3人同じ場所に隠れていた中から東大生だけが見つかってしまい、捕まる(3回目)
殺人鬼「  ま た お 前 か (呆)  」

 

怖すぎてすいません…しか言えない

怖がりすぎて全然殺人鬼さんの写真が撮れていなかったので、この隙に!と思ってバシャバシャ撮っていたら「なんの音だぁ…?」と言われて筆者も捕まってしまう(※本来は撮影禁止です)
殺人鬼「仲間がいるのかぁ…?」
筆者「ぁい…すみません…」
殺人鬼「正直だな…いい子だ…」
筆者「アッス……」
死にたくない一心で完全に仲間を売る感じになったが褒めてもらえたのでよかった。

東大生が捕まっていてとっておきの監禁部屋が満室のため、一人でトイレに監禁されてしまう。怖いし暇。
ようやく仲間が助けに来た!と思ったら時間終了のお知らせ……悔しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

 

初見クリアは難しかった

正直、脱出ゲーム経験がそれなりにあるメンバーだっため、そこそこクリアできるつもりで行ったのだが甘かった。
これから行く人のためにアドバイスをしておくと、

予想以上に難しいので注意!初見クリアはかなり厳しいので2回行くつもりで挑戦しよう。(当日空きがあれば割安で再チャレンジできる)
怖がりすぎて隠れてるとあっという間に終わってしまうので、他の人を囮にしてでもどんどん移動してキーアイテムを探したほうがいい。
・怖くても固まらず、手分けしていろんなところを捜索したほうが良い。
殺人鬼さんはけっこう優しいので捕まったら話しかけてみよう。

ちなみにTwitterで調べたところ、殺人鬼さんはニックネームをつけて呼んでくれたり、「好きな食べ物は?」などの質問に答えてくれたりすることがあるらしい。
何それうらやましい……
これから行く方は、いじられやすい服と聞きたい質問を用意して行くこともオススメする。

 

「咽び家」は三章まで公開中(2018年11月現在)

咽び家」は今回我々が挑戦した第一章の続編があり、現在第三章まで公開されている。ストーリー仕立てとなっているため、初見の方は一章から挑戦するのがおすすめだ。
気になった方は、公式HPで情報をチェックしてみよう!