「どうしよう」小1娘が「書けない苦しみ」をつづった作文がセンスのかたまりで父親も爆笑

逆境を見事に覆した文才の凄み、極まれり!
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Twitterユーザーのぐでちち(@gude_chichi)さんは、7歳の娘さんが小学校で書いた作文についてツイートした。小学生とは思えないセンスあふれる内容の作文に反響が大きく、約27万件以上のいいねを集めている。

作文のタイトルは「どうしよう」。本来のテーマは自由に身の回りの体験を書く「生活文」(生活作文)だったが、娘さんは何を書くべきか思いつかず、苦悩する様子を作文用紙3枚に渡ってつづったのだ。

「書けない」という思いからか一行分あふれてしまっている

作文が書き進まず「もうすぐ三じかんめがおわっちゃう」「かんがえていないのにあたまがいたい」と焦りをつのらせている様子がダイレクトに伝わってくる。「あと五ふんでおわっちゃう」と残り時間が少なくなっているところを実況するかのように書いている。

「おねがいかみさまこううんを」神に祈りつつ「がんばってかく」とのこと

悩みつつ書き進めるものの、原稿用紙2枚目の半分を超えてきたところで「よし、がんばってかくぞ」と決意するが、「しゅくだいにすればいいんだよ」と妥協案が出てくるところも面白い。なお宿題とする案は先生により却下されたようだ。

テーマからはずれているものの、先生の評価は高かった

難題に頭を痛めながらもなんとか原稿用紙3枚半を書ききった。先生からは「まるで本とうのおはなしみたいです」とポジティブな評価だ。

作文を読んだTwitterユーザーからは「最高の作文だと思います!!!」「とっさに対応出来る才能を感じた」と7歳の文才と対応力を称えるコメントや「「おねがいかみさまこううんを。」が最高にcuteでした。 感動作をありがとうございます!」と絶賛するコメントが次々と寄せられている。

ユニークな作文を完成させたお嬢さんに、父親のぐでちちさんはどのような感想を抱いたのだろうか。トゥギャッチ編集部では詳しい話を聞いてみた。

親としては「観察力があるなあ」と思っていた

ーー「親」の視点から見たお嬢さんはどんなお子さんですか?

親としては、観察力があるなぁ、と日頃は思っていました。親の口調をすぐに真似ていたり、散歩の時の風景をよく覚えていて「あの時はこうだったよね」と教えてくれたりします。

小さい頃はイマジナリーフレンドがいて、「ここに住んでいるんだよ」と教えてくれたこともあり、最近だと自分でお話を作ったりしているのを微笑ましく見ています。

ーーお嬢さんの作文に対する先生からの評価を、どのように感じられましたか?

多分「生活作文」というのはこういうものではなく、身近な体験を書くものだと思うのですが(娘もそれは理解していたようです)、どうしてもそれができなかった娘の、想像を織り交ぜた作文に、花丸をつけてくれたこと、表現を面白いと書いてくれたこと、とてもうれしく思います。

型に沿った作文の練習も必要なのかもしれませんが、まだ1年生ですし、肯定してもらう、褒めてもらう、という体験をさせてくれたことをありがたく思っています。

ーーお嬢さんにはどのように声かけをされましたか?

パパはすごく面白いと思って読んだよ、と話をしました。

当時の心境を教えてもらったり、実は想像も織り交ぜた作文であることなどを聞き、気持ちが伝わってくる素敵な作文だった、先生もそれを見てくれてよかったねぇ、と話しました。

ーーお嬢さんには、どんな大人になってほしいですか?

あまり、「こうなってほしい」みたいなのは親としてはないのですが、自分の気持ちに素直に、やりたいことを実現していって欲しいと思っています。

回答の端々からはぐでちちさんが暖かくお嬢さんを見守る視線が感じられる。

ぐでちちさんはTwitterを通じて「#ゆるゆるお父さん遠足」という活動をしているという。「#ゆるゆるお父さん遠足」についてもうかがってみた。

父親と子どもだけでのお出かけ「#ゆるゆるお父さん遠足」

ーーぐでちちさんはSNSを通じて「#ゆるゆるお父さん遠足」という活動をされていますが、参加したきっかけは?

父親と子どもだけでのお出かけを、もっと当たり前の光景にしたいと思ったのがきっかけです。

「#ゆるゆるお父さん遠足 」は、お父さんと子どもがお出かけする時に、SNSでつぶやけば「もしかしたら合流できるかも」くらいのゆるい活動ですが、それがきっかけで父親育児がより当たり前になっていけばいいなぁ、と思っています。

別のお父さんがされていた活動を自分でも声掛け人になって、何度か開催しました。子どもたちにとって、親でも先生でもない、信頼できる大人との触れ合いから、得られるものがあると思っていますし、僕自身もそういう大人の一人であれたらいいなぁ、と思っています。

お父さんの子育てを普通のことにしたい、パートナーに自由な時間をあげたい、などのおもいで始まった「#ゆるゆるお父さん遠足 」。お互い約束はせず、ふんわり場所と時間をSNSでつぶやいて父と子だけで公園などに出かけるイベントだ。興味のある方は詳細をサイトで確認のうえ、参加してみては。

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