競馬場はコワーキングスペースみたいに使えるらしい!?大井競馬場で実際にやってみた
この記事の取材は2020年2月に行われたものです。
・大井競馬場は9月より観客入場を開始しますが、指定席・一般席ともに事前にチケットの購入(抽選制)が必要となります。
・入場チケットの購入方法、売店など各種サービスの営業については東京シティ競馬公式サイト、ならびに現地にてご確認ください。(トゥギャッチ編集部)
勉強や仕事など、課題と向き合うときには環境も大切。喫茶店やコワーキングスペースといったお気に入りの場所がある人も多いことでしょう。
でもちょっと気分を変えて新しい場所を開拓してみたい!
そんなとき、こんな情報が入ってきました。
なに? 競馬場がコワーキングスペースになる、だと……? その発想はなかった。試してみたい!
ということでライターのツマミ具依がやってみました。
初心者でも楽しめる競馬場
やってきたのは東京都品川区にある大井競馬場。
平日の真っ昼間から競馬場に来るなんて…。
もうこのシチュエーションに背徳感でゾクゾクします。
果たして、こんな心境で仕事ができるのでしょうか…?
ちなみに、大井競馬場までは品川駅など主要な駅から無料送迎バスが出てるので、案外アクセスは悪くないですよ。
※無料送迎バスの運行については公式サイトのお知らせをご確認ください。
特別区競馬組合、広報の七五三(しめ)さんが案内してくれました。
「建物でっか! 指定席って“上流階級ゾーン”って感じがして、いままで使おうとしたことがありませんでした」
「そんなことないです! 指定席は団体席を含めて14種類ありますが、一人1000円から利用できますよ」
「1000円!? 意外と安いですね…! それで一日いられるなら悪くないですね」
そもそも馬券の買い方がわからない!という方もご安心。
競馬場には、馬券の買い方を教えてくれるコーナーがあるのです。
※コーナーの開設については現地でご確認ください。
レクチャーはだいたい15分くらいで、賭け方の種類はもちろん、馬券のマークカードの塗り方まで教えてもらえました。友達に教わるのもいいけど、資料も見やすいしめっちゃわかりやすい! この競馬場にしかないオリジナル馬券とか知らなかったことも聞けました。
ところで、馬だけでなく注目したいのは騎手。
「注目の騎手はいますか?」
「そうですね~。的場文男さんっていう63歳の騎手がいますよ。『大井の帝王』と呼ばれていて、勝利数はあの武豊さんより多いです」
「えー!63歳!? スゴイ!知らなかったです!」
場内にある売店には、的場文男さんの名前が入った「ガラスマグネット」なるグッズが売られていました。験担ぎになりそう。
いよいよ指定席を試してみる!
よーし! 競馬新聞もゲットして準備万端!
L-WING 3階の指定席にやってきました。競馬初挑戦だというトゥギャッチ編集部の犬クリームパンさん(仮名)(真ん中)も一緒にチャレンジ。
「親にギャンブルはダメだといわれて育ちました」という犬クリームパンさん。
あぁ、ウチの親もそんなこと言ってた気がするけど、とっくに無視してたわ…。
とはいえ、私も競馬経験値は片手で数えられる程度でしかありません。
ちなみに初めて勝った馬は「ゾッコンガール」で、数百円。今日こそ派手に勝ちたい!
さて、指定席のチケットですが、ネットか電話で前売り指定席券を購入するか、当日に競馬場内の指定席販売所で購入できます。
今回試した指定席は1500円の「スターシート」。手ごろな価格で、目の前に広がるゴールを快適に眺めることができます。
ぱっと見、予備校の自習室みたい。結構いいかも? 見晴らしもよくて、開放的で気持ちよく仕事できそうです。机はやや小さめですが、ノートパソコン1台を置くくらいはあります。
モニターでレース状況や結果がはっきり確認できます。
このほか、LL-seat(2500円・1席2名まで利用可)や、ヴィクトリーシート内の一部、個室のウイングルームなどもコンセントが使えるそうです。
さてさて、席について、
競馬を楽しみつつ、
仕事しますか。
……と思ったのですが、競馬新聞とパソコンを前にして、何をしたらいいかフリーズ状態に。娯楽と勤労の両立に脳が混乱しているようです。
しばし、頭の中で作戦会議。
レースは約30分おきに発走するので、12レースすべてを追っていると、まるで仕事はできません。
だけど、せっかくなら競馬を楽しみたい、でも仕事もおろそかにできない…。
そこで私が編み出したのが、偶数回のレースだけ買う!(別に奇数回でもいいけどね)
そうすれば、一時間おきに、ちょうど休憩がてらレースが始まります。
それまで仕事に集中しよう!というサイクルができるというわけです!
よし! そうと決まれば、一気に偶数回のレースを賭けていきます。
競馬新聞を参考にしながら、自分なりに予想を立てます。
まぁ楽しみ方は人それぞれですが、とにかくどんなペースで臨むかイメージしておいたほうがいいかもしれません。
賭け金ですが、景気よく1万円をブッ込みます。
ちなみに完全な自腹です。
この原稿のギャラが倍になるか、はたまたほぼパーになるか…。
賭けに出ることとします。
テープ起こしして
レースを楽しむ!!
原稿を書いて
レースを楽しむ!!
うん、これはなかなかいいサイクルなのでは!?
メリハリがついて楽しい!!
波にノッてきました!
レース結果は後ほど!
競馬場は飲食店も充実してて、昼食にはモツ煮をつつきながら、身も心も温まりました。
あとは財布を温めたい…。
ここで、そのほかの指定席もご紹介します。
ヴィクトリーシート(1000円)
一番お得なシート。机ごとにモニターはついてませんが、充分かもしれないです。
プライムルーム(30,000円)
8名まで利用できる団体向けの個室。プライベートな空間でのびのびできそうです。
ダイヤモンドターン(5,000円~)
ダイヤモンドターンは競馬観戦型レストラン。ブッフェ食べ放題、ソフトドリンク飲み放題で開門から閉門まで約7時間近く滞在できるから、とってもお得。ただし昼間開催中は閉鎖しているので、事前に要チェックです。次はここに行きたい!
※2020年9月現在、ダイヤモンドターンは当面の間営業休止するとのこと。開催までは雰囲気がわかる動画をご覧ください…!
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