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脱獄映画が好きなアインツワッパです。

映画館に行くと、ポップコーンを頬張る人をよく見かけますよね。

映画鑑賞のお供として人気のポップコーンですが、ある新聞の投稿欄で

「音がうるさくて迷惑」

「禁止してほしい」

と主張する人が現れ、物議を醸しました。

映画館での飲食の是非については、ネット上でも議論が繰り広げられているようです。

 

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僕はDVD派なのでよくわからないんですが、

ポップコーンを食べてる時の音って、そんなに大きいの…?

…ということで、

「ポップコーンはどのくらい音が鳴るのか」

調べてみることにしました。

 

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近所の映画館「MOVIX亀有」にやってきました。

 

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ポップコーン(400円)を買います。

 

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マッド・マックスを観たかったんですが、乳首がめちゃくちゃ勃っていて恥ずかしいので帰宅します。

 

ポップコーンの音を確認する

今回は、ポップコーンを取り出す際の音(ここでは便宜上「ごそごそ音」と呼ぶ)と、咀嚼音をそれぞれ測定してみたいと思います。

まず、どんな音が鳴るのかVineの動画で確認してみてください。

※右下の「×」をタップすると音声が出ます。

いかがでしょうか?

僕は自分で食べてみて、以下のように感じました。

 

●ごそごそ音

・容器に入っているポップコーンが多い → ほとんど鳴らない

・ポップコーンが少ない → 意外と大きな音が鳴る

●咀嚼音

・音が鳴らないように注意しながら食べる → ほとんど音は聞こえない

・意識しない → 噛む瞬間の「ポリッ」という音が漏れてしまうことがある

これは当事者である僕の意見ですが、目の前にいるカメラマンも同じ印象を受けたようです。

 

ごそごそ音を測定する

では次に、音の大きさを騒音計で測ってみましょう。

 

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右の三脚で固定されているのが騒音計です。

新聞投稿欄では「隣席」のポップコーンの音について言及されているので、騒音計は隣席との距離感を考えて配置しました。

まずは通常の部屋の音を測定。

 

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40.5dBでした。

数字だけ見ても小さいのか大きいのかよく分からないので、騒音レベルの表を見てみましょう。

 

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うちの部屋は40.5dBなので、騒音レベルは「普通」ですね。

では、ポップコーンの「ごそごそ音」を測定してみましょう(容器には、少量のポップコーンが入っています)。

 

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ごそごそごそごそごそごそ…。

 

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MAXで、68.5dB…!

騒音の目安は「うるさい」に分類されます。

想像よりも大きかったのでビックリしました。

 

咀嚼音を測定する

お次は咀嚼音。

まずは普通に口を閉じなら咀嚼します。

 

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ぱく…。

 

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もごもごもごもぐもご…。

 

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MAXで、53.6dB。

通常の部屋が40dBくらいなので、13dBほどうるさくなったってことですね。しかしそれでも騒音レベルは「普通」になります。

目の前にいるカメラマンも「全然聞こえないですよ」と言ってました。母さん、上品に育ててくれてありがとう…。

ポップコーンを噛む時の「ポリッ」という音がMAX値だったようなので、そのへんを意識しながら咀嚼すればもっと小さくなると思います。

次は、口を開けてくちゃくちゃ食べる人、通称「クチャラー」になりきって食べてみましょう。

 

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ぱく…。

 

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にっちゃにっちゃにっちゃ…つぁ…くっちゃくちゃくちゃ…つぁ。

 

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MAXで、63.2dB…!!!

60を超えたので、騒音のレベルは「うるさい」になります。

カメラマンには「ひいき目にみても不快」と言われました。まぁ、そうだよね…。

では次に、一緒にいると寿司でも不味くなってしまう、クチャラーの最上級「クチャ鬼(くちゃき)」で試してみましょう。

 

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ちゅちゃ…! つぉ! ぷぴゃ…! つぉ!

 

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「俺は、咀嚼オリンピックの日本代表だ!」と思いながら食べています

 

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出た〜〜〜〜!!! 72.8dB!!!!

最高新記録をたたき出したーーー!!!!!

これ、隣に「騒々しい街頭」がいるようなもんですからね。

 

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嫌だなぁ…隣に騒々しい街頭がいたら。

ちなみにカメラマンは「年上じゃなかったら殴ってるレベル」と申しておりました。

ここまでのまとめです。

 

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騒音レベルの表に従うと60dBを超えたら「うるさい」になるので、普通の咀嚼音以外は人を不快にさせる可能性が高い音といえるのではないでしょうか。

”クチャラー”と”クチャ鬼”については、もし映画館で隣になってしまった場合は注意してOKということにしましょう。不快と感じる人のほうが多いだろうし。ただ、注意したら逆ギレされるかもしれないという怖さはありますけどね。

で、残るは「ごそごそ音」ですね。

ごそごそ音が60dBを超えないようにすれば「映画館でのポップコーン論争」はもっと穏やかになるかもしれません。

 

ポップコーンを柔らかくしたら、ごそごそ音が小さくなるのでは?

ぬれせんべいってあるじゃないですか。

焼きたてのせんべいを醤油のたれに漬け込んだやつ。普通のせんべいと比べて柔らかくしっとりしてるので、咀嚼音が小さくなるんですよね。

そこで思いついたのがぬれポップコーンです。

作り方は簡単。

1.フライパンに醤油、砂糖、水を適量入れて、火にかける

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2.別のフライパンでポップコーンを作る

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3.作りたてのポップコーンを1に投入する

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4.適当に水分をとばして完成!

 

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…せみの抜け殻?

ちょっと想像してたのと違うのができちゃいましたが、せっかくなので「ごそごそ音」を測定してみましょう。

 

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にちょにちょにちょにちょ…。

 

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MAXで、44.1dB…。

静寂という言葉が似合いますね。

まぁ、これはしょっぱすぎたので料理としては大失敗なんですけど、

「濡らすと静かになる」

という確信は得られました。

 

容器も濡らしてみよう

ポップコーンをぬらして音が小さくなるなら、ぬらした容器に入れたらもっと静寂なのでは?

そんなひらめきが頭をよぎったので試してみましょう。

 

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濡らします。

 

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完成!

では「ぬれポップコーン×ぬれ容器」でごそごそ音を測定してみましょう。

 

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さわさわさわさわさわ…。

 

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44.1dB  41.4dBに下がった…!

濡らすとやっぱり音が小さくなるんだ

 …ということは、

 

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普通にうるさかったです

 

おわりに

後半ふざけてしまったので、最後はマジメに僕の意見を述べたいと思います。

映画館の利用者は、以下の3タイプに大別できるのではないでしょうか。

 

●映画鑑賞時のポップコーンにおける3タイプの客

1.映画館で売ってるんだから、周囲を気にせず食べてOK

2.周囲に迷惑にならない食べ方であればOK

3.飲食をする意味が分からない。飲食禁止にしろ

僕は2の人間なので、1と3は極端だと感じます。

世の中には、遠慮がちな人や無遠慮な人、無神経な人や神経質な人など相反する様々な人間がいるわけで、1と3という真逆の考え方の人間が隣り合わせてしまった場合、友達ならまだしも他人同士だと理解し合うのは難しいと思うんですよね。

なので、1と3がお互い譲歩できる「ちょうどいいところ」を探して、それを「マナー」として定着させていけばいいんじゃないでしょうか。たとえば…、

シリアスなシーンなど、静かなときは自粛する(音の大きいシーンで食べるようにする)

とか。これ、ちょうどよくないですか?

こんな感じの「ちょうどいいところ」をほかにも探して、映画館共通のマナーブックでも作れば平和になるんじゃないでしょうか。音以外に「匂い」の問題もあるので実現はかなり難しいと思うけど!

というわけで、原稿を書き終えたのでDVD観ますね。

それではみなさん。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

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宇内 一童

オモコロ」「オモトピア」「ジモコロ」「オクトピ」などで連載中。大森屋の「緑黄野菜ふりかけ」のCMで、鈴木杏樹が言っていた「もりもり食べやさい」をバイブルにして人生を生きている。TwitterIDは@EinsWappa

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