himuro_01

こんにちは、ハイエナズクラブの盛岡と申します。

私は既婚かつ2歳の息子を持つ一児の父なのですが、休日はナマケモノのようにソファーに貼りつくダメな親父…。

もっと家族サービスしないとなぁとは思いつつも、休日はついゴロゴロしながら過ごしてしまいます。家族の視線が徐々に突き刺さるようになってきたので、なんとかみんなをハッピーにできるようなイベントはないものだろうかと考えていました。

そんなある日、私の目に飛び込んできた1枚の旅行案内チラシ。

 

「2食付き! 海を眺めながらドライブ♪ 海の幸グルメに海産セットも 『魚魚魚(ギョギョギョ)! 日帰り海ざんまいミステリーツアー』」

 

「ギョギョギョだと…? なんだこのふざけたタイトルは」と思ったものの、よく見るとツアー内容がなかなか興味深い。

●イクラ・マグロ・炙りサーモン・赤エビ・ネギトロなど! ご飯が見えない約10種こぼれ海鮮丼
●ハマグリとスイカの振る舞い
●400年以上の歴史を持つ○○院の観光
●○○湾を一望! ○○公園の散策
●海を眺めながら○○○○ドライブ!
●○○工房の見学

日帰りでこの内容は、かなり充実している気がする。いつもなら公園に行ってカレー食べておしまいだ。価格も驚きの1人9,980円。安い…!

 

himuro_02

主催は都内大手の某ツアー会社。調べると、主に中高年向けの国内外ツアーを開催している旅行会社のようだ。

この手のツアー案内は普段なら読み飛ばすのだが、ツアーの内容、そしてミステリーという非日常感に、強い興味を持った。しかも、これなら家族サービスにもなりそうじゃないか!

根っからの貧乏性なので、一石二鳥だと思うと途端にテンションが上がる。

放置すれば確実に熱が覚めてしまうと考えたので、私は即日申し込みを済ませた。

 

というわけで今回は、発作的に参加したミステリーツアーに関して報告しようと思う。

以下、謎のベールに包まれた中高年だらけの日帰りミステリーツアーの一部始終である。

 

6:00 起床

himuro_03

ミステリツアーの朝は早い。なぜ休日にもかからわず、こんな早くに起きねばならんのか…。正直、私はこの時点で完全に意気消沈していた。

「あぁ、できれば行きたくない…」

そんな重い気持ちをひきずったまま、集合場所の町田へ家族3人で向かった。

 

7:30 町田の集合場所に到着

himuro_04

町田の集合場所は、すでにおっさんおばさんであふれ返っていた。

熟年夫婦が中心のようだが、80歳くらいの母と50歳くらいの娘という組み合わせも多い。みな一様に自然体で、旅慣れた印象である。

「ここで舐められたら終わりだ」

そう思った私は、小気味よいステップを踏みながら、颯爽とバスへ乗り込んだ。

 

8:00  ミステリーツアー開幕

himuro_05

ミステリーのかけらも感じないおばさんガイドの挨拶で、遂にギョギョギョなミステリーツアーは幕を開けた。

バス内は驚くほど静かだ。これから数々のミステリーが待ち受けているというのに、みんなテンションが上がらないのだろうか?

当の私は眠気もすっかりなくなり、これから始まる一大ミステリーに胸の高まりを感じていた。

 

9:30 ミステリーの謎がほぼ明らかになる

himuro_06

期待に胸を膨らませたのも束の間だった。なんと開始1時間でミステリーの大枠が発表されてしまったのである。

考えてみれば、都内近郊の日帰りバスツアーだし当然といえば当然か…。バス内も特に驚きがない。みんなそんなことはわかりきっていたのであろう。「どこどこの何がおいしかった」だの「娘の旦那がどうした」だの、ミステリーの対極にあるような日常的で退屈な会話が、果てしなく飛び交っていた。

映画のようなミステリーを期待し、勝手にドキドキしていた若輩者の自分を強く恥じた。

 

11:00 いきなり土産屋へ…

himuro_07

最初のミステリースポットはまさかの土産屋で、少々面食らってしまった。まずはジャブを打って、ツアー参加者たちの様子を伺っているのだろうか? それともツアーのハードルを極端に下げようとしているのか?

ミステリーおばさん(ガイドさん)の謎のドヤ顔も私の頭を混乱させる。大丈夫かこのツアー…。

 

himuro_08

不安を飲み込むように、試食しまくる私と息子。

 

12:00 はちみつ工房見学

himuro_09

続いて、2つ目のミステリースポット「はちみつ工房」の見学である。

ようやくツアーらしくなってきた。よかった。

この工房では、作りたてのはちみつ食べさせてもらったり、はちみつを作る工程を見させてもらったりして、ツアーのなかでも非常に満足度が高いスポットだった。

ミステリーおばさんからも、着くまでに散々バス内で行き先をじらされていたので、夫婦で「醤油工房かな?」「ピーナッツ工房でしょ!」なんてヒソヒソと探りを入れながら会話できたのもいい思い出だ。

 

himuro_10

みんな大好きはちみつ。実演にも興味津々。

 

13:00 昼食 ~オーシャンビューのレストランで海鮮丼を食らう~

himuro_11

この「海鮮丼」というキーワードにやられたツアー参加者も大勢いたのではないか? かくいう私もその1人だ。そのくらい、昼食は大事なイベントなのである。

肝心の味は…おいしかった気がする。うん、きっとおいしかったのだろう。

 

himuro_12

というのも、確かに席はオーシャンビューだったのだが、知らないおっさんに完全に挟まれてしまい、微かに触れ合う肌が気になって、あまり味を覚えていないのだ。

照れる私に目もくれず、2人の中年男性はひたすら海鮮丼をむさぼり食っていた。ここでも私は、繊細で情けない若輩者でしかなかったと思い知らされた。

 

himuro_13

まぁ、写真を見返しても、これがまずいわけないよね。

 

14:00 やたらでかい公園を散策

バスは何やらでっかい公園に到着した。ここは「城山公園」という名前で、千葉では有名な観光地のようだが、私はまったく知らなかった。こういう予期せぬ出会いこそミステリーの醍醐味だ。

 

himuro_14

「城山公園」は、広大で緑豊かな公園の中に大きな城があり、街を一望できる絶景スポットまである。場内は非常に美しく整備されており、歩いているだけで癒やされた。

この頃から参加者たちも活気づき、バス内もポジティブな雰囲気で包まれるようになってきた。息子もはしゃぎまわり、テンションが上がったおばあちゃんに「ぼくちゃんぼくちゃん、ベロベロベー」なんて言われていた。年齢を超えて奇妙な一体感が芽生え始めていたのだ。

 

himuro_15

そんな盛り上がりとは裏腹に、城の前でぽつねんと佇むミステリーおばさん。

なぜそんなに寂しそうなんだい?

 

15:00 由緒正しげなお寺でお参り

himuro_16

続く目的地の「安房高野山 妙音院(あわこうやさん みょうおんいん)」も、まったく知らなかった寺院だ。いきなり息子が神聖な棒を引っこ抜こうとして焦った。

普段進んでこういう所には来ないが、連れてこられたら連れてこられたで、なかなか楽しめるものだ。住職さんから詳細な寺院の歴史を伺うことができて、とても勉強になった。内容は完全に忘れたが、とても勉強になったという記憶だけはある。

このお寺には、本堂の裏山に四国霊場を遷(うつ)した「安房高野山八十八ヶ所霊場」というおもしろスポットがある。15分くらいで回れる山道の中に、お地蔵さんが「これでもか!」というくらい設置されており、四国八十八ヶ所の霊場のように礼拝できるのだ。

 

himuro_17

これがその入り口。

 

himuro_18

最初は1つひとつ丁寧にお地蔵さんをお参りしているおっさんがいたが、

 

himuro_19

最後のほうは適当になっていた。きっとこのおっさんの大学ノートは、最初がきれいで最後はめっちゃ汚いはずだ。

 

17:00 再び土産屋へ

himuro_20

ラストミステリーはまたもや土産屋だった。

しかし最初の土産屋よりはテンションが上がる。やはり旅のシメは土産屋につきるものだ。

その上、ここでは当初の予告通り、「はまぐりとスイカ」が振る舞われた。さらに、メニューに記されていなかったマンゴーアイスまで出てきた。

「ははん、このように最後にドッキリ的に甘味を味わわせて、ツアー参加者の心を釘付けにしているのだな?」などと考えながら、最後の軽食を満喫した。

 

himuro_21

単純に行程表に掲載するのを忘れていたのかもしれない。

 

19:00 町田へ到着

himuro_22

予定通り19時に町田に到着した。

ツアー開始から11時間しか経っていないのが不思議なくらい、今日はさまざまな体験ができた。いつもならあっという間に日が暮れてしまうのに、慣れないことをするとこんなにも時間は長くなるものなのだろうか。

息子ははしゃぎまわってたし、嫁もお土産をたくさんもらってホクホクだ。父として家族に充実した1日を提供できたと言ってよいだろう。

息子と仲良くなった“ベロベロおばあちゃん”も、最後までベロベロしながら手を振ってくれたし、みんな生き生きとした顔でバスから降りていったように思う。

そして何より嬉しいのが、帰宅してもまだ20時くらいなのだ。寝るまでに読書したりゲームしたり、まだいろいろできるじゃないか!! やっぱり休日にこうした1人の時間が確保できるのはとても嬉しい。

自分を含め、家族みんながハッピーになった1日であった。

 

総評

最初はどうなる事かと非常に不安だったが、終わった後は謎の満足感でいっぱいだった。

こんなに密度の高い11時間を過ごしたのは久しぶりであり、その詰め込み具合から、まるで完成度の高い幕の内弁当を食しているかのようだった。

また、ミステリーというジャンル設定も個人的にはとてもよかった。どこに連れて行かれるか分からなくなる不安がある一方、予備知識がない分、体験したときの感動もひときわ大きくなるのだ。普段ネットなどを使ってあらかじめ情報を入手していることが、いかに感動を半減させていたのかを思い知らされた。

最後に、ツアー中にプレゼントされた品々を紹介しよう。

 

himuro_23

新鮮な魚を使った干物と謎の乾燥ワカメだ。ワカメは「出前一丁」に全部入れて食べた。とてもおいしかったです。

ありがとう、ナイスミステリーでした!!

 

himuro_24

おわり

この記事が楽しめたらシェアしてねっ!
盛岡

老若男女を愛する穏和なサラリーマン。

「蛭子能収から悪の部分を取り去ったような絵柄」といわれている。ハイエナズクラブ所属。

いま話題の記事