「性病で修羅場った話」を経験者に聞いたら予想以上にホラーだった

人生が狂ってしまった人も…?
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こんにちは。ヨッピーです。夜の新宿からお届けしております。

突然ですが、みなさんは「性病で修羅場った話」を人から聞いたことがありますでしょうか?

かく言う僕も、夜の街ではさんざん暴れてきましたが、性病ってセンシティブな話題ですし、仮に自分がかかってもなかなか人に言い出せなかったり…。意外とそういう話を直接聞く機会ってない気がします。

そこで、僕のTwitterやLINE@、Facebookなどで「性病の修羅場エピソード」を募ったところ、予想の10倍くらいの返信をいただき、最終的に死ぬほど集まりました

たとえば…

●テーブルに性病の薬が置いてあったので、「妹だ!」と思って問い詰めたら「私じゃない!お兄ちゃんでしょ!』と妹が逆ギレ。「ウソつくな! お前以外に誰がいるんだ!」と大ゲンカになったのに、実は母親の薬だったことが判明。

●学生時代に、風俗店で淋病(りんびょう)をもらってしまった。試験期間中で忙しくて病院にも行けず、亀頭から出る膿をティッシュでくるんでなんとかしのぐも、友だちにからかわれまくることに。Championのトレーナーを着ていたら、ロゴマークを指差しながら「そのCって、クラミジアのC?」と言われるなどと、ひどいいじられ方をした。

●自分が性病にかかっていると発覚したが、心当たりがまったくないので「彼氏のせいだ! 浮気しただろ!」と彼氏の職場まで乗り込んで爆ギレしたのに、彼氏は自分と付き合うまでは童貞で浮いた話も一切なく、よくよく考えてみたら自分が自覚症状なく感染していただけだった。

●性病治療で有名なクリニックで職場の同僚と出くわして「お互い大変ですね」みたいな話で小一時間盛り上がった。

これ以外にも、まだまだたくさんの修羅場った話があったのですが、中でも「これはヘビーだ!」と思ったエピソードをお持ちの方を直撃し、啓蒙のためにも詳しくご紹介させていただきたいと思います!

ちなみに、最初は割と軽いノリだったのに、予想以上に重くて「さすがに笑えない」と思ったことを最初に宣言しておきます!

 

※この記事は、不二ラテックス「SKYN(スキン)」の提供でお送りします。

 

1人目:逃した魚が大きすぎた話


クミさん(仮名・32歳)


では、さっそく修羅場エピソードをお伺いしたいのですが…。


もう何年も前の話ですが、仕事関係でとあるプロスポーツ選手と知り合いました。彼は試合で強いし、業界の「イケメン選手紹介」で特集されるくらいハンサムで、すごくステキな方だったんですよ。

スポーツ選手って、一般的には遊び人が多いといわれてますが、彼はストイックで真面目というか、浮いた話が一切ない人でした。


おぉ、完全に白馬の王子様じゃないですか。


そうなんです。体は鍛えてるし、お金もすごく稼いでいるし、イケメンだし…。それでいて真面目で浮気もしないって、もう理想的すぎるじゃないですか。そんな人から積極的にアプローチされて、なんと「結婚を前提に付き合ってください」と言われて、お付き合いが始まったんです。


もはや非の打ちどころがないですね。


私も「絶対この人と結婚したい!」って思ってましたし、完全にそのつもりで幸せな日々を送ってたんですが、交際から3カ月くらい経って、どうも私のアソコの様子がおかしい、と。それで病院に行ったら、クラミジアに感染していることが判明しまして…。


え! じゃあ、その人からうつされたとか…?


いえ、慌てて彼に報告して検査してもらったんですが、結果は陰性だったんですよ。彼はスポーツ選手なので、自分の体や健康についてかなりストイックに管理していましたし、当然「どういうことだ!」って怒るじゃないですか。


「浮気しただろ!」とか?


はい。でも、彼と付き合い始めてからは、そういうことは彼としかしてません。ただ、クラミジアって自覚症状がないケースが多いらしく、どうも彼と付き合う前に関係を持った人からもらっていたようで…。私は彼と交際するまでは割と奔放な性生活を送っていたので、どの人が感染源なのか正確にはわからないんですけど。

そんなことがあったせいか、彼の耳に私の過去のウワサが入ったみたいなんですよ。


「あいつはヤリマンだ!」みたいな?


実は、彼以外のプロスポーツ選手とも関係を持ったことがあったんです。その話に幻滅した彼から「この話はなかったことにしましょう」と言われて、結婚が破談に…。


すごい。思ったよりヘビーだった。性病がクミさんの人間関係とか将来設計をぶっ壊しちゃったんですね。


そこから関係を修復しようと努力したんですけど、これからバラ色の人生だと思ってたのが一気に崩れ去ってパニックになっちゃって。「どう責任取ってくれるのよ!」って、彼に対して結構ひどい問い詰め方をしたのもよくなかったんでしょうね。結局ダメでした。

それからは彼を吹っ切ろうと、ずーっと婚活してます。これまで婚活パーティーとかで500人以上の男性に会いましたが、会う人みんな彼と比べてしまって、全然うまくいかないんですよ。


まぁ、イケメンでマッチョで真面目なプロスポーツ選手を超える人材なんて、その辺にいるものじゃないですからね。


それに、付き合って3カ月くらいって、一番ラブラブで楽しくて幸せな時期じゃないですか。もう少し長く付き合っていたら、彼の悪いところまで見えたかもしれませんが、いかんせん幸せの絶頂で、いい面しか見えないまま別れてしまったので、余計に美化されてるのかもしれません。

だからもう、ずーーーっと引きずってます。「なんでちゃんと性病予防しなかったんだろう」とか「付き合う前に検査に行っておけばよかった」とか。

まだ結婚願望はあるので、いずれどなたかといいご縁に恵まれるかもしれません。ただ、それでも彼のことは一生引きずると思います。仕事での関わりもあって、彼の活躍はどうしても目に入ってしまいますから…。

 

※ここで一旦CMです。
この記事は、不二ラテックス「SKYN」の提供でお送りしております。

 

2人目:性病きっかけで1年間DVを受け続けた話

M子さん(仮名・27歳)アパレル店勤務


18歳のときのことです。高校を卒業して、どうしても一人暮らしをしたくて、手っ取り早くお金を稼ごうと、いわゆる夜のお店で働いたんですね。「住み込み可! 高収入!」みたいな求人を見つけて。


ちなみに、どんな系統のお店?


いわゆる“セクキャバ(セクシーキャバクラ)”ですね。

その店はアソコを触ったりディープキスしたり…みたいな過激なサービスをするのに、あまり衛生管理がよくなかったんです。仕事が終わってもシャワーも浴びずに、おしぼりでちょっと拭いて終わり、みたいな。そのせいでカンジダになって、当時の彼氏にうつしちゃったんですよね。
※編集部注:カンジダは、免疫力の低下や抗生物質の使用による常在菌バランスの変化、高温多湿といった環境的な原因でも発症します。必ずしも性的接触でかかる病気ではありません。


修羅場の予感がしてきた。


突然、彼氏が「最近、喉の調子がおかしい」って言い出して、病院で検査したら病気が発覚しまして。当然、修羅場ですよね。そこで私のバイトも全部バレて「お前はクズだ! 売女(ばいた)だ!」と…。

その上、彼は完治まで時間がかかったらしく、「喉が腫れて高熱が出て、生死の境をさまよった」とか言うんです。今思えば絶対ウソだと思うんですけど。それから彼と別れるまでの1年間ずーっとDVを受けていました。


え、なんか急展開すぎません!?


もともと変な人だとは思ってたんですが、その件があってからは、事あるごとに「お前は俺に病気をうつした!」「俺を殺しかけたんだぞ!」「殺人未遂の犯罪者だ!」って怒鳴るんですよ。

もちろん、私も申し訳ないと思っているので謝るんですが「反省しろ!」って言われて、彼が納得するまで5時間ずっと部屋で土下座させられたり


oh…。ヤバい人につけ入るスキを与えてしまったんですかね…。


そうですね。何かあると必ずその話を持ち出して怒るんです。束縛もひどいし、自分が気に入らないことは全部私のせいで、怒鳴られたり物を投げられたりもしました。

私が言い返すこともあったけど、そのたびに「お前は俺を殺しかけたくせに、よくそんなことを言えるな! まだ反省してないのか!」って、また何時間も土下座…。当時は完全に洗脳されていたんだと思います。


そんな人とよく無事に別れられましたね…!


そうですよね。夜のお店を辞めてから友だちが増えて、洗脳が解け始めたんでしょうね。

別れを切り出すときは、こっそりファミレスまで友だちについてきてもらって、両親にも「これから彼と別れ話をする。何かあったら彼のせいです」って言い残して臨みました。彼が泣いたりわめいたりで大変で、ちゃんと別れるまではすごく時間がかかりましたね…。

今となっては、なんであんな人と1年も一緒にいたんだろうと思いますが、病気をうつしてしまったのは本当に申し訳ないと思ってましたし、無下にできなかったんでしょうね。

 

※ここで再びCMです。
とんでもんない修羅場エピソードが続いていますが、こちらの記事は不二ラテックス「SKYN」の提供でお送りしております。

 

3人目:離婚届で娘が手拍子した話

しげちーさん(仮名・38歳)証券会社勤務


僕が本当にダメな人間だし完全に自分が悪いんですが、実は一度離婚しておりまして…。

以前に奥さんに浮気がバレてから、家庭内別居になったんです。一緒に住んではいるけど、娘を通じてしかコミュニケーション取れない状態が1年ほど続いていました。


出だしからヘビーだな…。


子どもに向かって奥さんが「パパは悪い人だね~」「パパみたいな男に引っかかっちゃダメですよ~」とか言うんですよ。

娘はまだ3歳で、浮気が何か理解できてなかったと思いますが、当然、子どもは母親の味方になりますよね。家では邪険にされるし、自分の居場所がないから帰るのが嫌で、仕事が終わってもどこかで時間をつぶして、なるべく遅く帰るようにしてました。

今思えば、奥さんはそうやって、結婚生活に嫌気が差して僕のほうから別れを切り出すのを待っていたんだろうな。ずっと「別れたい」って言ってましたから。


確かにその状況じゃ、家でも心が休まらないでしょうね。


そうして公園で携帯をいじったりインターネットカフェに行ったりして、帰ったら寝るだけの日々を送るうちに、SNSで知り合った女の子と遊ぶことになったんですよ。僕も遊び相手が欲しいと言うか、人とのコミュニケーションに飢えていたので、ついつい飲みに行くことにしたんです。


ほほう。


飲んだ後もやっぱり家に帰りたくないので、そのまま彼女の家にお邪魔することになりまして…。これは本当に情けない話なんですが、男女の関係になってしまいました。


ですよね。


ただ、行為の最中、その…ニオイがものすごくて…。これはやばいと思って「おなかが痛い」とウソついて中断して慌ててシャワーで流したんですが、その3日後くらいにアソコから膿が出るようになりました


完全に感染しとる。


そうなんですよ。それで相手の子に「ひょっとして性病持ってない!?」ってメールしたんです。そうしたら、実はずっと隠れて奥さんが僕の携帯をチェックしてて、そのやり取りがバレちゃったんですよ。「性病」って書いてあるし、もう言い訳できないじゃないですか。


修羅場…!


恐らく、奥さんはずっと離婚するチャンスをうかがっていたんでしょうね。1回目の浮気で「もう無理」と言われたのに、私が子どもと離れるのが嫌で抵抗してたので。だから今回も、怒らないどころか、むしろうれしそうでした。「はい、これはもう無理だね~離婚だね~」って、嬉々として離婚届を持って来られて。

でも、やっぱりそう簡単にハンコなんてつけないじゃないですか。離婚届を目の前にして悩んでたら「押~しちゃえ♪ 押~しちゃえ♪」って奥さんが手拍子を始めたんです。それを見た娘もなんか遊んでると思ったのか、一緒になって「押~しちゃえ♪ 押~しちゃえ♪」って手拍子を…。


自業自得とは言え、ヘビーすぎる。


もう完全にトラウマです。子どもが一緒になって「離婚届にハンコ押せ」って言うんですよ? それで完全に心が折れて離婚しました。今でも養育費は払ってます。


でも、このケースって性病はあんまり関係ないかもですね。性病の以前に、しげちーさんの女遊びが原因なんじゃ…。


確かにそうかもしれませんね。本当に自業自得です。その後、奥さんは再婚して娘とも仲良く暮らしているようで、その点は救われています。

ただ、この顛末を現在の旦那さんに話したみたいで「そんな性病野郎とは会わなくていい!」と…。子どもに会わせてもらえなくなりましたね。

 

性病について正しい知識を持とう

病気はもちろん、こういった修羅場を回避するためにも、性病に関する正しい知識を持っておきたいところ。ということで、性感染症科を持つ「新宿マイシティクリニック」の平澤精一先生にお話を伺いました!

 


まず、性感染症という病気そのものは、正しい対処をすればそれほど怖いものではないんです。ほとんどの病気が薬で治療可能ですし、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しても、現在ではそこから引き起こされるAIDSの発症を食い止める薬もあります。ですから、性感染症で一番怖いのは、パートナーシップを壊すことなんです。


そうですよね。僕も今回、割と軽いノリでエピソードを募集したのに、マジで人生が狂ったみたいな人もいて…。


だからこそ、性感染症に対して正しい知識を持っていなければいけません。ただ残念ながら、性病について勉強する機会ってなかなかないんですよね。

たとえば、北海道の高校生に対する意識調査では、HIVを知っている子どもの割合は90%を超えているのに、クラミジアについては65%しか知らないという結果が出ました。でも、クラミジアって身近な病気なんですよ。


ちょうど発表されたばかりの日本性感染症学会の報告書があります。これによると、10代の妊婦に性感染症の検査をしたところ、6人に1人の割合でクラミジアに感染していることがわかりました。


めちゃくちゃ多い!


そうなんです。妊娠すると胎児へも影響があるので、必ず性感染症の検査を行います。そこで初めて自分が感染していると気づく女性が、特に若年層には本当に多いんです。


なんで気づかないんですかね?


女性の場合、クラミジア患者の8~9割は“無症状”ともいわれていて、男性だと症状が出るのが約半数。だから、パートナーにうつして初めて自分が感染していることに気づいたり、そもそも男性にも症状が出ないと感染に気づかないままだったり。すると、たとえカップルのどちらかが治療しても、何度もお互いに病気をうつし合う“ピンポン感染”を繰り返すことだってあります。

無症状とはいえ、クラミジアに感染したまま放置すると不妊の原因にもなりますし、HIVに感染するリスクが4倍になるという報告もあるので、適切に処置しなければいけません。そのために啓蒙活動が大事なのですが…今のところあまりうまくいっているとは言えませんね。


そういう知識が広まらないのは、なぜですか?


やはりセンシティブなことなので、あまり人に話せませんよね。性教育で教えるわけでもないですし。


なるほど。たとえば、インフルエンザみたいな病気なら、周囲に聞いて自分も気をつけようってなりますけど、性病はなかなか人に言えませんよね。今回お話を聞いた方々も全員「誰にも話していない」と言ってました。

 

性感染症を防ぐために


完璧に性病を防ぐ方法ってないんですか?


一番の性感染症予防はセックスをしないことです。ただ、それだと人類は滅亡してしまいますよね(笑)。

車の運転も同じ。事故でケガしたり命を落としたりするリスクはありますが、じゃあ車の利用を一切やめるというわけいきません。だから、車の場合は交通ルールを設けて運転の練習をし、みんな安全運転でいきましょう、としている。セックスにおいても、その「安全運転で」という心がけが大切です。

 


必要なのは、定期的に検査に行くことですね。新しいパートナーができたら、お互いにまず検査する習慣を作る。そして、コンドームを正しく使うこと。オーラルセックスの際にもコンドームを使用することで、かなりの割合で性感染症を防げます。


なるほど。いざ本番というときだけゴムをしてもダメなんですね。

 


一方で、ヘルペスやカンジダ、梅毒、尖圭(せんけい)コンジロームなどは、粘膜や皮膚の直接接触でも感染します。病変(※ 病気による生体の変化)の現れている部位によっては、コンドームの着用だけで防ぎ切るのは難しいものの、感染リスクを下げるのには有効です。

さっきもお話ししたように、コンドームを着用することが、車でいう安全運転ですね。どんなに安全運転でも車の事故を完全になくすことはできませんが、慎重に運転することでかなりの事故は回避できるでしょうから。


キスで感染することはないんですか?


絶対ないとは言い切れませんが、はっきりと感染経路として認められるほどの症例がありません。


そうなんですね。じゃあ、事前にうがいしたりシャワーを浴びたりも徹底したほうがいいですか?


たとえば、カンジダは清潔にしておくことが大事なので、意味がないとまでは言いませんが、シャワーくらいで性感染症を防げるなら苦労しませんよね

やはり、病気について正しい知識をつけることおよび、定期的な性感染症検査とコンドームの着用が肝心です。20~30代の方のうち、32万人くらい性感染症患者がいるという説もあるくらいなので、とにかく安全運転を心がけるべきです。


なるほど! ありがとうございました!

 

普段なかなか耳にすることのない性病の修羅場エピソードはいかがでしたでしょうか。

最初は「浮気したら恋人にうつしちゃって大ゲンカ、みたいな話が出てくるかな?」くらいに考えていた僕も、あまりに壮絶な展開を聞いて、改めて性病って本当に怖すぎると思いました。

平澤先生がおっしゃっていたように、性感染症の一番怖いところは、痛いとか苦しいってだけでなくて、「パートナーシップを壊すリスク」を秘めていること!

大事な相手がいるからこそ、おざなりにするんじゃなくて、普段から“安全運転”の心がけが必要なのであります。そのためには、やはりコンドームの着用が大切です。

 

今回の記事のスポンサーである不二ラテックスの「SKYN」は、“もっと、やわらかい関係になろう”がコンセプトのコンドーム。

 

「iR(イソプレンラバー)」という、医療用手袋にも使われている素材でできており、もち肌のような近いやわらかさが特徴。ゴムアレルギーの方でも安心して使える上に、摩擦による性交痛を軽減してくれる効果があるそう。

コンドームの使い心地にもこだわって、大切なパートナーとの時間をより楽しく、より気持ちよく過ごしてみてはいかがでしょうか?

今なら、こちらのページで無料サンプルをプレゼント中!

 

(おしまい)

執筆:ヨッピー/編集:中道薫(ノオト)/企画・制作:有限会社ノオト