中華料理に使う「八角」そっくりの実を拾ったら、猛毒を持つ別の実だった

パッと見分からない…
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 草花あそび作家のinori(@kusabanaasobi)さんは、ある日道端で中華料理によく使われる「八角」という香辛料の実を拾ったと喜んでいたが、調べてみると全くの別の実だと分かった。

 八角によく似たこの実は「シキミ(樒)」という木の実で、植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。

 八角とシキミの実を見比べてみると八片ある鞘の先端に違いがみられるが、素人の目では判別は難しい。だが、八角の実(唐樒)は中国で栽培されている植物で、東京の場合は野外で植えられていることはまれだという。一方、シキミの木はお寺や墓地に植えられ、仏前に供えるなど仏事に使われている身近な植物だ。つまり、八角の実が落ちてる可能性はかなり低く、シキミの実である可能性が高い。

 投稿を見たTwitterユーザーからも「これ小学校の校庭にあった」「庭に植えてる」「シキミって毒あるんだ!?」などの反応があった。

 もしよく知った植物に似ているものを見つけたとしても、今回のように毒などを持つ可能性があるので、口に入れないなど気をつけていきたい。

※この記事のツイートはinori(@kusabanaasobi)さんの許可をいただいて掲載しました。
参考:東京都薬用植物園