グミを漬けると青い炭酸飲料が透明に!? 小さな謎から壮大な実験がスタート

飽くなき探究心に脱帽です
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Twitterユーザーの研究所 ジョシュ(@asst_lab)さんが青い炭酸飲料にグミを漬けてみたところ、グミが青い色を吸着し、飲み物が透明になるという不思議な現象が発生した。そこから始まった複数の実験に注目が集まっている。

青かった炭酸飲料が…
グミに吸われて透明に!?

青い色素を吸着したのは主にグミの表面の層のように見えたため、洗って表層を取り除いたグミを使って対照実験が行われた。

左:洗ってないグミ 右:洗ったグミ

すると、炭酸飲料に漬けた数分後の時点で、洗っていないグミの方が泡立ちが大きいといった差が出はじめた。

さらに、2つのビンを冷蔵庫に入れ一晩置くと、洗っていないグミを入れた飲料の方が青色が淡くなるなど、有意な差が出た。グミの表面には、飲料の青い色素を吸着する何らかの成分が含まれているらしい。

左:洗ってないグミ(しわしわ)右:洗ったグミ(丸い)
洗っていないグミが漬かっていた飲料(左)の方が透明に近づいた
元の飲料(右)との比較
洗っていない方は表面がいびつ

投稿を見た有識者のTwitterユーザーからは「食品添加物である青色一号(ブリリアントブルーFCF)はタンパク質染色試薬であるCBBと構造が似ており、いくつかのタンパク質に吸着することが知られているようです」「仮説ですが…酸性下なら、青色一号などの酸性タール色素はアミド基のあるゼラチンに吸着しやすいと考えられるので、それが原因ではないかと想像します」という情報が寄せられていた。

なお、この実験は「グミを黄色い炭酸飲料に漬けた場合」や「色が染まったグミの溶液をアルカリ性にしたら色が溶出するか」など、さらなる展開を見せている。興味のある人は一連の実験をまとめたモーメントのチェックをお忘れなく。

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