馬と人とがお互いに身体を「カキカキ」親愛と友情を示しあう様子が愛おしい

馬が相手に親愛・友情を示すときのコミュニケーション法だそうです
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馬の毛づくろいをするスタッフさんとお返しにグルーミングをする馬の「相互カキカキ」の動画がX(Twitter)に投稿され話題になっている。

お互いに「カキカキ」しあう仲になりました

馬と人とのコミュニティスペース「Horse Space 紡」さんのアカウント(@HorseSpace2)が投稿した、馬房の水桶に水を足しているスタッフさんと白馬のさくらさんの動画。

動画には、さくらさんがスタッフさんに背中をかくようおねだりし、お返しに自らの口を使ってスタッフさんの背中をかき返す様子が映っている。

スタッフさんいわく、先日馬房の中で「寝違え」て起き上がれなくなったさくらさんを助け起こした時からこの「カキカキ」が始まったらしい。

事件から親密さが増したということなのか、作業の間ずっと続く「カキカキ」はまさに「マブダチ」のなせる行動と言えるだろう。

動画を見たX(Twitter)ユーザーからは、「これが共存」「さくらさんよほど嬉しかったんですね」「種を超えて共感できるのってすばらしい」など、さくらさんとスタッフさんの関係に感動するコメントがあった。

さくらさんとの関係や「カキカキ」について、詳しい話を聞いた。

癒やしと笑いをもたらしてくれるさくらさん

さくらさんはどのような性格でしょうか?

さくらはとにかく人間のことが大好きな優しい馬です。生き甲斐なのでは?と思うくらい、人に笑ってもらうのが特に好きなようです。ひょうきんな馬で、誰にでも癒やしと笑いを与えてくれます。

一方、馬同士の世界だととても強い存在で、仲間たちに恐れられているボス格です。 

「マブダチ感が増した」と実感した時の感想を教えてください。

「マブダチ感が増した」というのは、一方通行なやりとりではなく、さくらからも積極的な感情も感じ取れるようになったという部分が大きいです。

寝違えを手助けしてからというもの、さくらが「かいて」と言っているのがなんとなく解るようになったんです。そんな時はカキカキしてあげると、必ずさくらもお返しにカキカキしてくれるようになりました。

バズった投稿に「ついに“うま”として認められましたね!」とリプをいただいたのですが、 まさに「馬(仲間)として認められた」と感じて嬉しかったです。

「カキカキ」は馬のどのような感情を示したものなのでしょうか?

「カキカキ」とはグルーミングや毛繕いというコミュニケーションの一つで、馬たちが相手に親愛・友情を示す時に見られる行動です。

さくらは馬同士の世界では仲間たちに恐れられているため、仲間とカキカキしている姿を見たことがなく、以前からそれが少し気になっていました。

なので今回、私がマブダチとしてカキカキ相手になれたことはとても嬉しいことでした。

他にもマブダチ感が増したと感じるエピソードがあれば教えてください。

バズった日にいつも通り夜の見回りへ行った際、まずさくらのところへ行きました。

「さくら、バズっちゃったね、すごいね 」と伝え作業をしたのですが、 振り返ると、乾草を入れて吊るしていたネットを頭から被って笑わせてくれました。

バズってちょっと照れた?さくらさん
「カキカキ」のパートナーができて嬉しいのかも

仲間馬に対する威厳を保ちながら、人間には甘えたり積極的にコミュニケーションを取ったりしているさくらさん。

これからも「Horse Space 紡」で、優しいスタッフさんたちとコミュニケーションを楽しんでもらいたい。

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